グローバルビジョンを持つオーストラリアのスタートアップ

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

Picture taken from cebit.com.au

オーストラリアのスタートアップはグローバルビジョンを持っている。私は先日シドニーへ行き、PushStartの共同設立者でありThe Next Web Australia元編集者のKim Herasにインタビューを行い、オーストラリアのスタートアップシーンで何が起きているかについて話してきた。

オーストラリアではマーケットプレイス、エンタープライズ及びモバイル領域が注目だと、とKimは語ってくれた。その幾つかの例をあげよう:

1. Big Commerce:シドニーに拠点を持つeコマースプラットフォームの企業。ゼネラル・カタリストからシリーズAの1,500万米ドルの資金調達を得て、最近ビッグ・コマースの統合と第三者開発を目的とした統合ファンドをスタートさせた。

2.99designs(99デザインズ):メルボルンに拠点をおくクラウドソースグラフィックデザイン向けのオンラインマーケットプレイス。昨年4月にAccel Partners(アクセルパートナーズ)が主導する第1回目の資金調達で3500万米ドルを獲得した。2012年には同社のデザイナーコミュニティーに2500万米ドルが分配される見込みだ。

3.OzForex(オズフォレックス):シドニー拠点のオンライン外貨両替プラットフォームで、2010年11月にAccel PatrtnersとThe Carlyle Group(カーライルグループ)から7000万〜1億1000万ドルのグロース投資を獲得した。

オーストラリアの起業家は自力でやらなければならないという意味を理解し、事業を専従して運営する方法を知っている。これをキムは、オーストラリアのスタートアップ環境に資本が欠けているために生じた産物だ、と説明している。オーストラリアのベンチャーキャピタルはリスクを嫌がるので、起業家は与えられたお金は1セントたりとも無駄にしない。

オーストラリアの起業家は、世界の市場を目指してグローバルな展望を持っている。ここで、いくつかの要因を検討してみよう。オーストラリアは比較的アジアに近く、かつてはイギリスの植民地であった。そして事業の拡大にはアメリカを見据えている。彼らはグローバル市場を理解しやすい状況にある。

また、オーストラリアの実質市場規模はおよそ400~500万ユーザーで、スタートアップにとってはスケールが難しいとキムは語った。そのため、消費者向けウェブサービスのスタートアップはユーザーを得るのに苦労している。グローバルな考え方をし、他の市場と結びつけることがオーストラリアの起業家にとっては重要なのだ。

だがそうは言ったものの、オーストラリアには起業家精神の文化があまりないようだ。実際、ほとんどの学生が、卒業と同時に自分自身で冒険を試みることなく、安定した高給の仕事に就くことを選択している。生態系を築くには時間が必要だ。だが、キムはオーストラリアの潜在能力に注目している。

「小さな国の企業はグローバルに物事を見なければならない。そして、オーストラリアはそのような企業を産み出している」。

この考え方は、市場規模が小さいシンガポールの起業家にもあてはまる。そして次の言葉はすべての起業家にとってやる気を起こさせる大切なことだ。

「それが小企業のオーナーと、野心を抱く起業家の違いだ。 — 野心を抱く起業家は物事を大きく考える。」

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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