中国最大手eコマースAlibabaが、Laiwang(来往)という独自のSNSをAndroid、iOS、Windows Phone向けのアプリとしてひっそりリリースした。TaobaoやTmallの何百万というオンラインショッパーを新たなSNSに取り込むことを狙う。TwitterのクローンであるSina WeiboとGoogle+をかけ合わせ、さらにユーザインタフェースをPathから引っ張ってきているようだ(iOS版では)。
ユーザが日々の体験を、写真やリンクなどにして共有する中国国内のマイクロブログ競争に大幅に遅れて参加した形だ。この領域では既に3億以上のユーザを誇るSina Weiboが勝利を収めている。
TwitterやWeiboで見られるような 「リツイート」という単語を使うのではなく、Laiwangはこのインタラクションを「get togethers(集まろう)」と呼ぶ。英語ではあまり語呂がよくないが、中国語では「zha dui」となりより自然な感じだ。「get togethers(集まろう)」は、(上と右下のスクリーンショットにあるように)メンションから成るものでもあるが、それをまとめることで一種のクラブのようになり、マイクロブログというよりむしろマイクロフォーラムといえるかもしれない。説明が少し難しいが、新しいのは確かだ。また同アプリでは、どんな「ツイート」にも従来のようにコメントすることができる。
Laiwangに足りないのはオンラインショッピングに重点を置くことである。昨年12月、Laiwangが秘かにテストを行ったことを聞いて、ソーシャルコマースベンチャーのようなものになるのだろうと考えていた。しかし、公式にリリースされたアプリは特にeコマース、ブランド、あるいはTaobaoでの買い物を満足させるようなものだとは思えない。将来のアップデートに期待したい。
AlibabaのLaiwangが成功するとすれば、Weiboよりもずっと説得力のある体験を提供できることを証明しなければならないだろう。成功したかどうかは、例えば中国の写真共有アプリのような他のアプリが、Laiwangでも共有できる機能を追加するかどうかでわかる。
Android、iOS、Windows Phone用のLaiwangへのリンクは新しいサイトで見つけることができる。Taobaoのオンラインアカウントを持っている人なら誰でもアプリにサインインして利用することができる。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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