WeChat、QRコードでソーシャルメディアマーケティングに進出

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

世界最大のメッセージングアプリWeChat(中国での呼び名は「Weixin、微信」)が、中国で興味深い転換を図りつつある。今やWeChatはソーシャルメディアマーケティングのプラットフォームだ。ブログや新聞、テレビ番組、ブランド、著名人が、その1億を超えるユーザに直接アクセスできる。

WeChatの新しい点は、Tencentがmp.weixin.qq.comで後押しされており、メッセージアプリのユーザはここでログインして面白い人やメディアを閲覧してフォローする。これによって、WeChatはTencent Weibo(騰訊微博)やそのライバルSina Weibo(新浪微博)のような中国版Twitterクローンに近づいている。数多くの中国の有名人、デート番組Fei Chang Wu Rao(非誠勿擾)のような人気テレビ番組がこの流れに参加している。また、多くの地元のテックブログがこのソーシャルメディアの動きに参画しようとしているのはいいことだ。

すべてのコンテンツは、WeChatアプリ内で読み込めるQRコードを中心に構築されている。QRコードはWeChatアプリを使えば誰でも簡単に生成でき、ウェブ上で共有したり印刷できる。WeChatをマーケティングに活用する新たな動きによって、WeChatはブランド向けのツールにもなる。将来的な利用法としては、ロイヤリティあるユーザへの割引クーポンの配布などが可能だろう。つまり、今や企業は、WeChatを中国人消費者にアクセスする媒体として捉える必要があるということだ。

これをテストするため、私は中国語のテックブログiFanr.com(愛範児)で新しいWeChat QRコードをスキャンしてみた。私はWeChat上でiFanr.comと友達、あるいはフォローしているとも言うが、になった。すると、iFanrは時々フォロワー向けのメッセージを送ってくる。

WeChat-QR-social-media-marketing

ありがたいことに、iFanrは良心的でこの2日間で2通しかメッセージを送ってこなかった。しかし、このプッシュ型マーケティングを利用すると、理論上、スパムを直接ユーザの携帯に送ることが可能になる。

現時点のシステムは、むしろQRコードに傾き過ぎているかもしれない。WeChatアプリ内でブランドやブログ、有名人を探し出す良い手段は存在しないので、ウェブのどこかでQRコードを見つけて取り込む必要がある。近いうちにある種のディスカバリーポータルをアプリに追加する可能性はあるだろう。それが追加されれば、このグループメッセージアプリはますますWeiboのような方向に前進していくだろう。

一方で、韓国と日本では、メッセージアプリのKakaoTalkとLineが異なるアプローチを取り、ソーシャルゲームプラットフォームローンチした。Tencentは中国のゲーム王者でもあるため、今後WeChatがその方向に進むこともありうる。

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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