eMarketerの最新リポートによると、中国の大手旅行会社のオンライン部門は2012年には325億1000万米ドルを売り上げ、2016年には480億米ドルの規模になると予測されている。現在、BRIC諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)における旅行業界のeコマース収入の半分以上を中国が占めているが、以下のグラフが示すとおり、この均衡は近い将来インドの力強い台頭によりわずかながら崩されると思われる。
インドではeコマース産業の台頭がいくらか出遅れたが、オンラインの旅行市場は今年度の売上115億米ドルから、2016年には306億1000万米ドルになると予測されている。インドの同産業は今後数年で3倍近くに成長することになり、同国の複合年間成長率(CAGR)はBRIC加盟国の中で一番高い。BRIC加盟国以外で、同業界における際立った成長を見せているのは韓国だけである。
eMarketerは、BRIC諸国の旅行eコマースに対する順応の違いを多く指摘している。ブラジルの市場は社会的慣習において制限されており、国内旅行が独占している。ロシアは同国のGDPの高さと比べ、同業界への関心が欠けている。インドでは、eコマースの4分の3を旅行業界が占める。そして、中国の市場は巨大だ。
インドのオンライン旅行サービス最大手はMakemytripで、中国ではCtrip(携程)とeLong(芸龍)が同市場の市場シェアを大きく占めている。
[出典: eMarketer; via ChinaInternetWatch]
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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