アニメ関連クラウドファンディング・サイト「Anipipo」が、ついに正式サービスをローンチ

SHARE:

anipipo_screenshot

東京とバンコクを拠点に活動するスタートアップ Goopa は、アニメ関連クラウドファンディング・サイト「Anipipo」を本日ローンチした。

Anipipo は、アニメの制作プロジェクトを資金援助できるクラウドファンディング・サービスだ。クラウドファンディングに参加すると、それと引き換えに、制作者からプレミアム特典を手に入れることができる。アニメ制作に限らず、アニメに関連するフィギュア、音楽、ゲーム、書籍、イベントへのクラウドファンディングも取り扱う。

正式ローンチとなる本日現在、ファンディングに参加できるのは、次の3つのプロジェクトだ。

  1. Santa Company – KENJI STUDIO の Itoso 氏によりアニメ動画制作
  2. ABC of Akari – AnigoAnimation の Vincente 氏によるアニメ動画制作
  3. PONPON PIPOPO – moo 氏による絵本出版

Goopa は昨年まで、西麻布の Nomad New’s Base で毎週水曜夜に開催していたサロンの運営を手伝ってくれたいた平皓瑛(たいら・ひろあき)氏によるスタートアップである。平氏に加えて、バンコクでインキュベーション・スペース「Launch Pad」を運営する、Vincent Sethiwan 氏と Permsiri Tiyavutiroj 氏が役員に名前を連ねている。ビジネス開発は主に東京、システム開発はバンコクの2拠点で運営が行われている。

Anipipo は当初、今年の2月にサービスをローンチする予定だったが、事は予定通りに運ばなかった。システムの準備はすべて整っていたものの、料金決済に使う PayPal のマーチャント承認がなかなか得られなかったためだ。平氏によれば、PayPal は最近、クラウドファンディング向けのマーチャント承認を厳格化したとのことで、彼はこの問題を解決するために、アメリカ・サンノゼにある PayPal 本社に直談判に出向いている。PayPal がマーチャント承認を厳格化している背景には、おそらく、世界にそれだけ存在の怪しいクラウドファンディング・サイトが蔓延しているということだろう。一方、規制が働くということは、その存在が無視できないほどクラウドファンディングの市場が膨らみつつある証明とも言える。

今年初めには、Gyao と GREE がアニメコンテンツへのファンドを開設したのに加えて、イラストのクラウドソーシングサービス「MUGENUP」、音声のクラウドソーシングサービス「Voip!」など、アニメ界隈のネット界の動きには枚挙にいとまが無い。

Anipipo は昨年9月、サムライインキュベートから450万円のシード資金を調達している。正式サービスのローンチを受けて、次ラウンドの資金調達のニュースを楽しみにしたいところだ。

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する