Alibaba(阿里巴巴)がソーシャルショッピングサービスの「Mogujie(蘑菇街)」を2億米ドルで買収と報じられる

SHARE:

MogujieApps

Alibabaグループ(阿里巴巴集団)は、Pinterest風のソーシャルショッピングサービスであるMogujie(蘑菇街)を間もなく2億米ドルで買収する見通しだと報じられた。

MogujieはAlibabaの元社員によって設立され、eコマース大手Alibabaと同じ都市に拠点を置いている。2011年2月にローンチされた後、中国における2大ソーシャルショッピングサイトの1つに成長した。直接の競合はMeilishuo(美麗説)であるが、同社は女性向け商品に特化している。

ほぼすべてのソーシャルショッピングサービスはその商品の大半をTaobao(淘宝)とTmall(天猫)から掲載しており、Alibabaに依存している状態だ。MogujieとMeilishuoの両サイトはAlibabaの管轄下である商品の紹介手数料から収入の大半を得ている。その他の収入はバナー広告だ。

Mogujieの第4ラウンドまでの資金調達概要

  • 2011年初め、Amiba Venturesよりシード資金として数百万元を調達
  • 2011年5月、Trust Bridge PartnersおよびBertelsmann Asian InvestmentsよりシリーズAラウンドで数百万米ドルを調達
  • 2011年後半、Qiming Venture PartnersおよびBertelsmann Asian InvestmentsよりシリーズBで1000万米ドル以上(報告ではA、Bラウンドの合計額は約2000万米ドル)を調達
  • 2012年後半、IDG Ventures、Qiming Venture Partners、およびBertelsmann Asian InvestmentsよりシリーズCで1000万米ドル以上を調達

MogujieがAlibabaに吸収されると噂されたのは今回が初めてではない。ソーシャルショッピングはAlibabaがどうしてもうまく行うことができないようにみえる事業の1つだ。同社はMogujieと同じ月に、WowというPinterestクローンをローンチした。

それ以降、同社の異なる部署からいくつかのソーシャルショッピングもしくはオンラインショッピング共有サービスがリリースされた。しかしどれを取っても、MogujieやMeilishuoと比較して広く受け入れられたものはなかった。つい最近には、誰もがPinterest風のサービスを設立できるソーシャルショッピングプラットフォームを開設した。

Alibabaが自社のeコマースのマーケットプレイスへのアクセスを制限したという噂がある。これは、MeilishuoとMogujieが大きくなりすぎてAlibabaを超えて利益を上げるのに同社が不満を持っていたからだという。MogujieとMeilishuoに対するアクセス数は失速し始めているとみられている。Mogujieの共同設立者のLi Yanzhu氏は、2013年の6月に同社を去った。

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する