起業家がインキュベーションプログラムに参加し、投資家と事業を考える価値とは

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11月から12月へと月が変わるこの週末、起業家たちは自分の事業プランを引っさげてインキュベーションプログラム「インキュベイトキャンプ」に参加している。

前回、インキュベイトキャンプの5回目に参加した際、メンターとして参加している投資家の方々に投資の判断ポイントや起業家との関わり方についてコメントをいただいた。

今回、50人以上の応募から12人の起業家が「IncubateCamp 6th」に参加した。彼らは、なぜインキュベイトキャンプに参加したのだろうか。プログラムに参加した理由、実際に投資家からメンタリングを受け、事業のフィードバックを得た結果の感想を伺ってみた。

なお、どう取材は初日の夜11時ごろから1時ごろにかけて実施した。一晩明け、朝になっても早くからどの起業家もプランの確認、資料作りなどを行っている。

起業家たちの声

森氏は「シャツクル」というシャツやスーツのオーダーメイドサービスを考えている。

参加理由:
起業しよう!と思って、優勝狙いで参加しています。前職はメルカリに勤めていて、サービスの作り方などを学びました。

メンタリングを受けて:
事業のスケールが上がりました。大切なコンセプトなどはぶれていませんが、どうすればさらに大きなスケールにできるかを考えられるようになりましたね。

水谷氏は、遊びをソーシャルにするサービスを考えてキャンプに参加した。

参加理由:
いくつかありますが、ネット業界で著名な投資家の人たちに会えるというのが一番ですね。これだけの投資家から意見を聞けるのはとてもいい機会です。会社を退職して起業することも決めていたので、起業するためでもあります。

メンタリングを受けて:
アドバイスポイントが人によって違うのがおもしろいですね。 ビジョンを重視して組み立てるようにアドバイスをする人もいれば、ビジネスモデルを重視してアドバイスする人もいます。その中間で、考えていることを引き出すようにパス出しや、質問を投げかけてくる人も。メンタリングをうけてかなりよくなっていると思います。

武地氏は、Gugenに出展しCAMPFIREで資金調達をしたプロダクトを持ってプログラムに参加している。

参加理由:
自分の作りたいものを作ることはできたので、それでビジネス化できるかどうかを試したいと思って参加しました。

メンタリングを受けて:
フィードバックを受けて、狙う市場を変えていくことにしました。私個人の強みを理解してもらい、それを生かせる案ももらえたので、参考になっています。

深夜作業中の起業家たち
深夜作業中の起業家たち

仲子氏はスマホアプリによる次世代の転職サービスを考えている。

参加理由:
すでに会社を立ち上げて1年ほど。資金調達したいなと思い参加しました。インキュベイトファンドのことは知っていたので、ぜひインキュベイトファンドと一緒にやりたいと思っていたことも参加動機のひとつ。一度に多くの投資家と会えるので、この機会に参加しようと思いました。

メンタリングを受けて:
メンタリングを受けて、事業の実現可能性が高まったと思います。自分の中で詰め切れず、ぼやっとしていたところが詰まった感じです。インキュベイトキャンプ中ではアウトプットする機会が2回あり、投資家の方に無料でコンサルを受けたような状態。時間の密度が異なり、自分だけで考えているよりも価値ある時間になりました。

小澤氏は金融関連のサービスをやりたいと考えて、このプログラムに参加した。

参加理由:
現在、私は金融の業界で仕事をしており、ITや起業にはネットワークや知識がありません。自分にはない知識やネットワークを借りたいと思い、参加しました。

メンタリングを受けて:
サービスについて、ニーズはありそうだけど、刺さらないとフィードバックをもらっています。投資家とマンツーマンで話をしながら、自分が取り組みたい問題はどこなのかを確認し直している段階です。

川岸氏は農家と直接つながる野菜の販売プラットフォームをつくろうとしている。

参加理由:
縁あってこのプログラムを紹介してもらい、参加することにしました。会社はすでに1年ほど経営しており、今回は資金調達も視野に入れつつの参加です。1年間経営をしてきた割には、投資家とつながることもあまりなかったので、投資家とつながる良い機会だとも捉えています。

メンタリングを受けて:
自分で事業を考えていたときに、ターゲットから外していたところを視野に入れてみてはどうか、というアドバイスをもらいました。このままではユーザ層を伸ばすのは厳しいのでは?という指摘や、事業をどう伸ばしていくのがいいのか、という話をもらい、類似したサービス・事業の例を教えてもらうなど、貴重なフィードバックをもらいました。

河野氏はオンラインの議論を可視化するサービスを提供しようとしている。

参加理由:
プロダクトはある程度できていて、その自分のプロダクトがどれくらい投資家に受け入れられるのか試してみたかったというのが参加理由です。将来的に大きめの出資を受けることも見据え、シード投資の可能性があるこのプログラムにも参加してみることにしました。

メンタリングを受けて:
投資家の考え方や見るポイントが勉強になりました。自分にとっては知らなすぎて世界だったので、多くのことを学べています。

残念ながら全員の起業家のコメントをもらうことはできなかったが、その参加理由や投資家からメンタリングを受けることによる価値も様々だ。

すでに起業している人もいるし、これから起業を考えている人もいる。出資を勝ち取ることを考えている人もいれば、自分のプロダクトがビジネスとしてどれくらい可能性があるのかを探りたくて参加する人も。

こうした多様な起業家に対応し、その事業にフィードバックを行っていく投資家たちは、以前インキュベイトファンドの方々が語ってくれた「投資家は経営者の成長率が最大となるような触媒」なのだろう。

決勝プレゼンは本日の13時から。起業家の方々からコメントをもらった段階では残り12時間ほどだった。あと残り数時間を使って、良いプレゼンを作り上げてもらいたいと思う。

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