広告の次なるフロンティア「スマホのホーム画面」の開拓を求める韓国のスタートアップEnKino

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enkino

Facebookは毎月11億5000万のアクティブユーザを誇り、1日平均使用時間は20分前後と驚異的だ。おそらく世界で最も魅力的なアプリだろう。しかしソーシャルネットワークよりも目にするものがあるとしたら、それは自分のスマートフォンのホームスクリーンだ。

そこで登場したのが韓国のスタートアップ、EnKinoだ。同社はホームスクリーンを企業に販売できる広告スペースにしたいと考えている。

このアイデアはそう馬鹿げたものではない。似たようなビジネスをしている企業によれば、ユーザは平均して1日110回携帯電話のロック解除をしているという。インドのPaisaSwipeや韓国のCashslideといったスタートアップは、ユーザにお金を払ってロック画面に広告を表示させている。

Facebookでさえ、ホームスクリーンに広告を置きたがっている。これはつまり、広告を掲載する場所の取り合い合戦が私たちの手元で繰り広げられるかもしれないということだ。

もちろん、特にオイシイ理由がない限り、自分の携帯電話が広告攻めにあうのを良しとする人はいない。この問題に取り組む消費者アプリのKinoは壁紙チェンジャーを兼ねており、ユーザは企業やテーマに基づいて画像を選択することができる。このサービスは静止画像に限らず、アニメーション仕様の壁紙も表示できる。

EnKinoの共同設立者兼CMOのShawn Park氏によると、同サービスはなかなか良いトラクションを得ており、32万ダウンロードのうちアプリを開くアクティブユーザが毎月14万人いる。Androidでのみ利用可能で、アプリユーザの内訳は韓国、アメリカ、ドイツの順で多い。

「Snapchatと同じく、月間のアクティブユーザは主に若い女性で、平均で週2回壁紙を変更しています。」

とPark氏は語る。全ユーザのうち60%が女性で、55%が25歳未満だ。

同社はすでにユーザベースからマネタイズしており、アディダスや映画のThe Avengers、その他多数から2012年の固定広告手数料として10万米ドルを受け取っている。アディダスの壁紙はアディダスFacebookページやオンラインストアへのリンクがついている。

Kinoは映画配給会社、K-Pop事務所、ファッションブランド、ゲームパブリッシャーに広告主となってもらうことを計画しており、広告費用はゲームのダウンロード数に基づく獲得単価で計算する予定だ。

ユーザは集められた壁紙の中から選ぶ方法とは別に、他のユーザがKinoにアップロードした画像を選ぶこともできる。また、このアプリを使って友人の携帯の壁紙を瞬時に遠隔操作で変更することができるが、もちろんそれには友人の許可を事前に得ておく必要がある。

Park氏は、

「この機能はとても面白く、またブランドの広告を急速に広めることにも役立っています。」

と述べ、またユーザはそのような変更をブロックすることを選択できるとも説明した。先月の遠隔操作で壁紙を変えた数は現時点で約1万件に上る。

このようなアプリの開発には、ネットワークの回線容量やコンピューティング容量などに関する様々な技術的な課題がある。動く壁紙を上手く実現するために、同サービスでは動画を自社のフォーマットに変換している。また携帯端末全体の容量に占めるアプリの容量はわずか3%にしかならず、OS自体よりもかなり少ない。

2011年8月のアプリのサービス開始以来、現時点で1人のエンジェル投資家から資金を調達している。ユーザベースが拡大しさらに収益を確保できれば、生き残るための追加資金調達の必要がないほどの羨ましい立場に立てる可能性はある。とはいえ、有意義な戦略を立てることができれば資金も集まってくるだろう。

現在、同スタートアップはより多くのユーザにリーチアウトできるよう海外展開に協力してくれるパートナーを探している。

【原文】

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