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WHILLが仕掛ける「歩道版Uber」、50億円を調達して新たなMaaSビジネスを開始へ

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パーソナルモビリティを開発・販売するWHILLは9月18日、約50億円の資金調達を完了したことを公表した。第三者割当増資によるもので、引受先はSBIインベストメント、大和証券グループ、ウィズ・パートナーズ、Mistletoe、Endeavor Catalyst、日本材料技研グループ、エスネットワークス、三井住友海上キャピタル、産業革新機構、Eight Roads Ventures、日本ベンチャーキ…

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パーソナルモビリティを開発・販売するWHILLは9月18日、約50億円の資金調達を完了したことを公表した。第三者割当増資によるもので、引受先はSBIインベストメント、大和証券グループ、ウィズ・パートナーズ、Mistletoe、Endeavor Catalyst、日本材料技研グループ、エスネットワークス、三井住友海上キャピタル、産業革新機構、Eight Roads Ventures、日本ベンチャーキャピタル、DGインキュベーション、みずほキャピタルの合計13社。

同社のこれまでの累計調達額は80億円。今回のラウンドにおける出資比率などの詳細は開示されていない。調達した資金は今年1月に発売を開始した「Model Ci」の米国、カナダでの販売拡大および英国、イタリアをはじめとする欧州への進出に使われる。

WHILLは高齢者や障害を持った移動に問題を抱える人たちを支えるモビリティ製品。2014年に初号機となる「Model A」を米国中心に販売開始し、昨年4月に2号機となる「Model Ci」を販売開始している。

また、同社ではMaaS(Mobility as a SaaS)プラットフォーム事業を立ち上げる構想を持っており、こちらの体制強化も進める。個人販売中心だったWHILLを「移動サービス」として捉え、スポーツ施設や空港など、移動に問題がある利用者を抱える事業者に対して提供を進める。

本誌では同社代表取締役の杉江理氏に取材し、開発を進める新たな新事業についてその詳細を聞いた。(太字の質問は全て筆者、回答は杉江氏)

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まず、現在販売されている新モデルについて。初号機との違いは?

軽さですね。三分割して車に積めるようになってます。米国では車移動が多いので、こういったニーズに合わせました。一方でパワーは初号機より弱いです。また価格についても初号機が100万円近くしたのに対して45万円と半額にしました。

購入について国によっては補助が出る場合があると思うが

米国ではありませんね。日本では障害者向けの保険で程度によっては全額負担という場合もあります。また、高齢者にも適用される補助があり、こちらは1割を月額のレンタル費用から割り引くような形になります。

これまで販売実績は

公表している情報としては、初号機が1000台以上の販売です。2号機については1万台を目指す、としています。

ユーザーのフィードバックは

(歩行が困難だった方が)犬の散歩に行けるようになった、という身近なものが届いています。2号機については車に積めるので、いざという時に使えるようになったというフィードバックもいただいてます。

新サービスについて聞きたい。MaaSはモビリティプラットフォームを志向する事業者がこぞって口にしている「IDビジネス(会員課金)」「データ販売」などがあるが、WHILLの戦略は

歩道のパブリックトランスポーテーションになる、という表現を使っています。いわゆる歩道版Uberですね。ファーストステップとして空港や遊園地などでサービス提供を開始します。

具体的には

空港のような公共施設で移動に困難を持った方は、これまでスタッフが何らかのサポートをしていました。高齢者の移動などですね。しかし米国ではそういったオペレーションコストが負担になりつつあります。

なるほど、WHILLをそこに配置してシェアで使ってもらう、と。リリースでは自由に使ってもらった上で回収には自動運転技術などを使って、とあるが、こういった技術は自前で開発しているのか

具体的な名称等についてはノーコメントですが、自動運転や追従走行機能などはパートナー企業とも協力しながら研究開発を進めていく予定です。

こういった自動運転モビリティを開発している企業も多そうだが

確かに荷物を運ぶぐらいであればあるかもしれませんが、人間を運べるモビリティを開発し、さらにソフトウェアの研究も並行して進めているという企業は私たちだけだと考えています。

サイクルや最近ではBirdなどシェアリングモビリティのサービスは広がっているが、一般道に広げる可能性は

現時点では考えていません。

ビジネスについてはどのように考えている

モビリティだけではなく、施設側が管理できるフリート・マネジメントサービスとのセット販売になります。また、メンテナンス等のオプションも提供する予定です。いわゆる月額課金ですね。

一般ユーザーへのビジネス拡大は

遊園地みたいなアミューズメントパークであれば可能性はあるかもしれません。

ありがとうございました。

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WHILLと5D Roboticsがパーソナルモビリティの開発を加速させるべく共同へ

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パーソナルモビリティ「WHILL」を開発するWHILLが、5D Roboticsとの提携を発表した。5D Roboticsが持つソフトウェア開発やラピッド開発の能力が、WHILLのフラッグシップモデル「Model A」の開発を加速させる。 5D Roboticsがセンサーやソフトウェアの改善を行うことで、「Model A」の安全性をより確かなものにしていく。WHILLの「Model A」は、201…

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パーソナルモビリティ「WHILL」を開発するWHILLが、5D Roboticsとの提携を発表した。5D Roboticsが持つソフトウェア開発やラピッド開発の能力が、WHILLのフラッグシップモデル「Model A」の開発を加速させる。

5D Roboticsがセンサーやソフトウェアの改善を行うことで、「Model A」の安全性をより確かなものにしていく。WHILLの「Model A」は、2016年3月に北米でFDAの認可を獲得している

その後、4月4〜10日の期間はシンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港で「WHILL Rental」というサービスも提供した。

最初のパブリックな場でのデモンストレーションは、ニューヨークで開催されている「the RoboUniverse Conference & Expo」にて行われる予定だ。日本から生まれたイノベーティブなプロダクトは、着実に前進している。



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2015年度グッドデザイン特別賞を受賞したスタートアップたち

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秋になるとデザイン関連のイベントが増える。東京デザインウィークに、Any Tokyo、Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2015など様々。 毎年開催されている公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「グッドデザイン賞」も、この時期のデザイン関連イベントの目玉のひとつ。 そんなグッドデザイン賞は、10月30日に2015年度特別賞と大賞候補を発表。特別賞を受賞した中に、本誌でも紹介…

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秋になるとデザイン関連のイベントが増える。東京デザインウィークに、Any Tokyo、Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2015など様々。

毎年開催されている公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「グッドデザイン賞」も、この時期のデザイン関連イベントの目玉のひとつ。

そんなグッドデザイン賞は、10月30日に2015年度特別賞と大賞候補を発表。特別賞を受賞した中に、本誌でも紹介したことのあるスタートアップたちが名前を連ねていたので紹介したい。

グッドデザイン金賞

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経済産業大臣賞であるグッドデザイン金賞を受賞したのは、パーソナルモビリティの「WHILL」と、電動義手を開発するexiiiだ。

この他には、TOYOTAの水素自動車「ミライ」やtakramが手がけた経済産業省の地域経済分析システム「RESAS」のプロトタイプなどの名前が並ぶ。

「WHILL」や「exiii」はテクノロジーを用いて人の可能性を増幅し、これまでとは違った視点を提供するプロダクトたちだ。グッドデザイン金賞受賞した彼らは、グッドデザイン大賞候補にもなっている。





未来づくりデザイン賞

来るべき社会の礎を築くと認められるデザインに対して贈られるという未来づくりデザイン賞では、クラウド会計ソフト「freee」とクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」が選ばれた。

「Cloud」と「Crowd」、それぞれのクラウドが今後日本社会にポジティブな影響をもたらしてくれることには期待が集まる。この他、ハイブリッド黒板アプリ「Kocri(コクリ)」も未来づくりデザイン賞を受賞。

ものづくり賞

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全国の中小企業による製品開発の中から、特に優れていると認められるデザインに対して贈られるものづくり賞では、クラウドファンディングサイト「Motiongallery」が受賞。

前述のクラウド関連サービスたちと合わせて、クラウドファンディングサイトが受賞したことを見ると、クラウドという仕組みが社会に浸透し始めているのかもしれない。

こうしてアワード等に選ばれたことを励みにして、さらに活躍してもらいたい。

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経産省主催、日本の優れた技術を評価する“Innovative Technologies 2014”、Whillやスケルトニクス、JINS MEMEらが採択

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<ピックアップ>我が国の優れたコンテンツ技術を発掘・評価する“Innovative Technologies 2014”の採択技術を決定しました(METI/経済産業省) 経産省が優れた技術を評価するInnovative Technologies 2014。Industry、Culture、Human、Ecologyといった4つの分野における今後の実現に大きな貢献が期待できるイノベイティ…

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<ピックアップ>我が国の優れたコンテンツ技術を発掘・評価する“Innovative Technologies 2014”の採択技術を決定しました(METI/経済産業省)

経産省が優れた技術を評価するInnovative Technologies 2014。Industry、Culture、Human、Ecologyといった4つの分野における今後の実現に大きな貢献が期待できるイノベイティブなテクノロジーを評価することが目的です。採択された技術は、10月23日から日本科学未来館にて行われる「デジタルコンテンツEXPO2014」で展示がされます。

採択された技術として、車いすのWhill、外骨格スーツのスケルトニクス、巨大ロボのクラタスのOSとして制御したりしているV-Sido、民間月面探査ローバー、JINS MEME、などさまざまなものが選ばれており、ものづくりベンチャーや最先端の研究分野が採択されています。

10月からの展示でも実際に触れることができるとか。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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国産パーソナルモビリティのWhillが1100万ドルの資金調達ーーWSJ報道

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海の向こうから、国産モビリティの便りが届いていた。 The Wall Street Journalが報じるところによると、パーソナルモビリティのWhillは9月2日、同社のシリーズAとなる資金調達ラウンドを完了した。調達金額は1100万ドル(100円換算で11億円)で、このラウンドには産業革新機構、500 Startups、NTTドコモ・ベンチャーズ、Jochu Technology、そしてSun…

6月に実施されたkickstarter特別モデルのWhill

海の向こうから、国産モビリティの便りが届いていた。

The Wall Street Journalが報じるところによると、パーソナルモビリティのWhillは9月2日、同社のシリーズAとなる資金調達ラウンドを完了した。調達金額は1100万ドル(100円換算で11億円)で、このラウンドには産業革新機構、500 Startups、NTTドコモ・ベンチャーズ、Jochu Technology、そしてSun Microsystemsの共同創業者のScott McNealy氏が参加する。評価額やその他詳細については公開していない。

Whillは1月のシードラウンドに引き続き、順調にそのステップを次に進めたことになる。また、6月にはkickstarterでアプリ開発の資金調達にも挑戦するなど、その展開を単なるハードウェアに留めていないのも魅力だ。

<参考記事> パーソナルモビリティのWHILLがアプリ開発のためにkickstarterで3万ドル調達に挑戦、開始6時間で1万ドル集める

5月23日に開催されたインフィニティ・ベンチャーズ・サミット 2014 SpringのLaunch Padでは優勝を果たしており、その際には審査員だったYJキャピタルの小澤隆生氏が購入を約束するなど、すこぶる評価が高い。パーソナルモビリティという社会的な意義の大きいプロジェクトであることもその一因なのだろう。

WHILL代表取締役の杉江理氏にコメントを求めており、届き次第追記したいと思う。

「資金の主な使い道は量産と人的リソースの確保です。今後、日米合わせて2014年に250台、2015年には2000台の販売目標を立てており、現在、日、米、台湾で20名ほどの人員体制ですが、その量産に必要なメカニカルエンジニアの強化を進めているところです」(杉江氏)。

via The Wall Street Journal

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パーソナルモビリティのWHILLがアプリ開発のためにkickstarterで3万ドル調達に挑戦、開始6時間で1万ドル集める

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車椅子を新しくするパーソナルモビリティのWHILLは6月12日、日本時間のお昼12時からクラウドファンディング「kickstarter」上での資金調達を開始した。調達予定金額は3万ドルで、リターンはテストドライブへの参加やTシャツ、1万ドルを支払えばkickstarter特別バージョンのWHILL(下記図)を手に入れることができる。 集めた資金は現在開発中のスマートフォンアプリの開発資金に使われる…

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車椅子を新しくするパーソナルモビリティのWHILLは6月12日、日本時間のお昼12時からクラウドファンディング「kickstarter」上での資金調達を開始した。調達予定金額は3万ドルで、リターンはテストドライブへの参加やTシャツ、1万ドルを支払えばkickstarter特別バージョンのWHILL(下記図)を手に入れることができる。

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集めた資金は現在開発中のスマートフォンアプリの開発資金に使われる予定となっている。なお、開始してから約6時間経過して(記事執筆時点が午後6時)既に1万ドルのプレッジに成功している。

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WHILLは今年5月23日に開催されたインフィニティ・ベンチャーズ・サミット 2014 SpringのLaunch Padで優勝を果たしており、その際、審査員だったYJキャピタルの小澤隆生氏が購入を約束し、華麗な乗り回し風景をアップしていた。

しかし、WHILLは上記の通り、実際に稼動する筐体を完成させており、通常、プロトタイプ開発に利用されるクラウドファンディングを今、利用するのは若干の違和感がある。

(追記補足:初出時にアプリ開発の件を触れておりませんでした。資金はアプリ開発に使われ、なおかつその上でマーケティングの狙いもある、ということでした。追記して補足させて頂きます)

その点についてWHILL代表取締役の杉江理氏は、北米での話題づくりやマーケティングが狙いなのだと回答してくれた。WHILLが狙うマーケットは北米であり、そこでの認知はまだまだなのだそうだ。

<参考記事> 「北米に拠点持つメリットって何なんですかね?」ーーキヨのシリコンバレー探訪記・WHILL杉江氏インタビュー(前半)

マーケティング目的のクラウドファンディングがどのような効果をもたらすのか、そちらも興味深いので、結果が出たら教えてもらうことにしよう。

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「リーンスタートアップなんて実際は泥臭いもんです」ーーキヨのシリコンバレー探訪記・WHILL杉江氏インタビュー(後半)

キヨのシリコンバレー探訪記は連続起業家の小林清剛氏がシリコンバレーでみつけた「気になる」スタートアップをインタビューする不定期連載です。毎回おひとりずつ、小林氏がみつけたスタートアップのサービス紹介とファウンダーの素顔に迫ります。 初回は北米拠点でパーソナルモビリティの開発、販売を推進するスタートアップWHILL代表取締役の杉江理氏。500Startups(以下、会話中は500と表記)に採択された…

キヨのシリコンバレー探訪記は連続起業家の小林清剛氏がシリコンバレーでみつけた「気になる」スタートアップをインタビューする不定期連載です。毎回おひとりずつ、小林氏がみつけたスタートアップのサービス紹介とファウンダーの素顔に迫ります。

初回は北米拠点でパーソナルモビリティの開発、販売を推進するスタートアップWHILL代表取締役の杉江理氏。500Startups(以下、会話中は500と表記)に採択されたジャパニーズ・スタートアップの挑戦をキヨが聞いてきました。(本文中の敬称略)

前回からの続き

エンジェルリストはワークしてます

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小林:こちらで役立つサービスとかありましたか?

杉江:エンジェルリストはワークしてますね。資金調達もそうだし、ハイアリングは強いです。インターンの応募は毎週5,6人は来ます。

小林:どういうスペックの人が多いです?

杉江:やっぱりスタートアップしたい人、スタンフォードとかの学生が多いですね。

小林:ハイアリングするならお金のことよりもビジョンがある人がいいって言われてましたよね。

杉江:ビジョンとスキルですね。アプライがきたら、まずレジメとカバーレターをくれというんですね。カバーレターというのはどうして応募したかの動機とかそういうのです。

それで、そのカバーレターにコピペする人がいるんです。文章の内容にWHILLの名前がなかったり、明らかなものはそこでスクリーニングして、そっからスカイプミーティングですね。

例えば、今いるクリスとかは前から車いすはどうして格好悪いんだ、と思っていたっていうんです。なぜなら、自分の父親が車いすで苦労してたから。彼には、車いすというのは家族にも影響を与えるプロダクトなんだという新しい視点をもらいましたね。

でもそれですぐに雇ったりせず実際に作業してもらいます。展示会に来てもらったり、2カ月ぐらいかけて(採用を)徐々にやっていく。

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小林:ほうほう。

杉江:ジュリアは4番目ぐらいのカスタマーです。事故をして、実際の利用者としてこの遠近感が違うねとかそういう意見をくれるんです。彼がプレゼンするとやっぱり説得力が違うんです。

そういう人たちってパッションがあるから能動的にアイデアを出してくれる。ミッションが同じなのでまだチームが小さい内はカルチャーを作るという意味で最初はそういうメンバーがいいですね。

ミーティングも全部WHILLに乗って行ってます

小林:そういうお話を聞いてると、最初に設定した購入者像が気になります。どういうターゲット設定だったのですか?

杉江:最初のターゲットユーザー像ってセルフコンシャスな方なんです。お洒落をしている人。でそういう人あんま太った人はいない(笑。

あとfacebookの写真等を拝見してみると健常者と一緒の写真が多かったり、健常者の社会で仕事をしているような、意識が高い層をイメージしてます。そのフォロワーとして子供や両親のために購入を検討するような比較的富裕層の方々。

こういった方に最初のユーザーになってもらうことで、人目に出る機会が増え、一般的な方々にも影響が大きくなってくる。マスへの認知が広がった未来に、プロダクトコストも下げられ廉価版などの検討もできるようになるでしょう。

小林:なるほど、おもしろいですね。

杉江:まあ、それでも試行錯誤ですよ。ぶっちゃけ、最初はなにがなんだかわかんない。300人ぐらいのユーザーにヒアリングして回るわけなんですよ。けど、最終的にしっかりと意見を聞いたのは5人ですね。実際に150万でも買うっていって契約書にサインしてくれた購入意志がある方々です。

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小林:たくさん聞いてもぼやけてしまう。

杉江:全く関係のなさそうなスタートアップ向けのミートアップも行ってましたね(笑。これで通勤したり、ミーティングも全部これに乗っていってます(笑。日々の路上でもいつチャンスが訪れるか分からないですから。出来る事考えつく事は全部やります。

小林:あの手この手は試さないとだめですよね。僕らも今はそれがモットーです。

杉江:「たくさんの手を試せ」なんて一般的に言われてることなんですけど、実際やろうとすると泥臭い。

小林:そうですね。「リーンスタートアップ」なんて実際は泥臭いですもんね(笑。

杉江:だからWHILL のmissionに対してパッションないとできないんですよ。500でも崩壊してるチーム、いっぱいみてきましたから。スキルとかのバックグラウンドは大切なんですが、その前にパッションや想いがないと。

小林:そういうパッションのすり合わせってどうしてます?

杉江:基本的にメンバー全員に会ってもらって、本当にいいね、という人でないとゴーしないです。特に日本人じゃないのでよくわからないことも多いんですよね。

100人中100人が『僕が今までやってきた事はWHILLの事業にベストフィットする。僕はWHILLにとって最高の人材だ!!』って言い切ってきますから(笑。ハイアリングに関するアドバイスは多方面から聞いてます。

小林:そういうのって大事ですよね。今日は時間どうもありがとうございました。がんばってください。

インタビュワー紹介

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小林 清剛

1981年生まれ。2004年、大学在学中に会社を設立。食料品の輸入事業で大手通販会社・メディア等の販路開拓に成功。2005年、株式会社イン・ザ・カップを設立して代表取締役就任。珈琲豆や器具を販売するコーヒー通販サイトを運営。2009年、株式会社ノボットを設立して代表取締役社長就任。2011年8月ノボットをKDDI子会社の株式会社medibaに売却。2013年12月よりChanoma Inc.を設立し、米国でスタートアップ中。数社のVCやスタートアップのアドバイザーをしている。

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「北米に拠点持つメリットって何なんですかね?」ーーキヨのシリコンバレー探訪記・WHILL杉江氏インタビュー(前半)

キヨのシリコンバレー探訪記は連続起業家の小林清剛氏がシリコンバレーでみつけた「気になる」スタートアップをインタビューする不定期連載です。毎回おひとりずつ、小林氏がみつけたスタートアップのサービス紹介とファウンダーの素顔に迫ります。 初回は北米拠点でパーソナルモビリティの開発、販売を推進するスタートアップWHILL代表取締役の杉江理氏。500Startups(以下、会話中は500と表記)に採択された…

キヨのシリコンバレー探訪記は連続起業家の小林清剛氏がシリコンバレーでみつけた「気になる」スタートアップをインタビューする不定期連載です。毎回おひとりずつ、小林氏がみつけたスタートアップのサービス紹介とファウンダーの素顔に迫ります。

初回は北米拠点でパーソナルモビリティの開発、販売を推進するスタートアップWHILL代表取締役の杉江理氏。500Startups(以下、会話中は500と表記)に採択されたジャパニーズ・スタートアップの挑戦をキヨが聞いてきました。(本文中の敬称略)

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別にシリコンバレーに憧れてきたわけじゃないです

小林:こんにちは。今日はどうぞよろしくおねがいします。まず最初にWHILLについて教えていただきたいのですが。

杉江:次世代の一人乗りパーソナルモビリティを開発して販売しています。全ての人の移動を楽しくスマートにするというのがミッションですね。

小林:現在拠点をこちら(サンフランシスコ)に置いてますけど、何かメリットってあるんですか?

杉江:ユーザーが多いからですね。マーケットが(日本に比べて)8倍近くあります。はじめ日本でやったとしてもいずれはアメリカに行くだろうと考えていたので、じゃあ最初からアメリカでやった方がいいだろうという判断です。それに問い合わせが多かったのもこちらなんです。なので、自然な流れですね。

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またアーリーアダプターや新しもの好きが圧倒的に多いですし。逆輸入で展開した方がいいだろうという判断もありますよ。

小林:こっちでオフィス作って苦労してる点は?

杉江:えーっと英語ですかね(笑。

小林:私も苦労してます(笑。

杉江:やっぱりベーシックに会社設立とかは大変でしたね。全くわかんなかった。そこは苦労しましたね。 ただ、幸運なことに500に入ったので、弁護士やどの銀行開設がよいかなどそのあたりは紹介してもらえました。

小林:確か500ってB2Bが多くなかったですか?ものづくり系はあまり聞かないような。500でものづくり系やって役だったこととかありました?

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杉江:あんまりないですね(笑。ただ、ネットワークはすごいものがあります。北米に「ジャパニーズ」がやってくるわけです。なんなのこいつら、ってなる。でも500に入ることで何者でもない僕らが何者かになれた訳です。500ファミリーの一部てあるとその後ろ盾の大きさはすごいものがありました。DemoDayで投資家にプレゼンするわけなんですが、資金調達に500に入っているというだけで会ってくれる確率が高まるんです。

小林:印籠みたいなものですね。

杉江:そうです。投資家にしてみれば「ひとつクリアしてるんだ」という感じなんでしょうね。

小林:日本人には厳しいですか。

杉江:日本人というか、海外から来る人には信用を求めますね。まあ、アメリカ人に対してもそうですが。

小林:特許関連も結構大変と聞きますし。

杉江:特許については最重要課題で取り組んでますね。CTOの福岡(福岡宗明氏)は元オリンパスで特許関連の事もやっていたので彼と国際特許事務所と一緒にやってます。安全性は特に注意してて、インターナショナルスタンダードの国際的な安全基準があるんですが、それをしっかりとって「安全で壊れない」というレピュテーションにしてます。

唯一有利なのは僕らがつくっているということでしょうね。ジャパニーズ・エンジニアリングってこっちではレピテーション高い。壊れないとか性能がいいとか。そんなイメージがまだまだある。プロモーション用の動画を作ったんですが、アメリカ人がジャパニーズ・エンジニアリングって書けっていいましたからね。それ以外に日本人であるメリットはないかもしれません(笑。

小林:なるほど、おもしろい。

杉江:さらに地産地消っていうのでしょうか。メイド・イン・USAでジャパニーズ・エンジニアリングというのがこちらでは最高らしいです。

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小林:エンジェルリストでみると20人ぐらいのAngelから投資をいただいているようですが。

杉江:比率的に半分が日本、4割がアメリカ、1割が台湾という構成ですね。こちらにネットワークがある人、マニュファクチャリングに強い人、という僕らが必要なところを埋めてくれる人にAngelになってもらっています。

小林:投資家たちは500のネットワークからきたんですか?

杉江:500やYC(アクセラレーターのY-Combinator)のポートフォリオからハードを探してくるらしいんです。

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小林:500で驚いたこととかってあります?

杉江:DemoDayに備えてピッチやるじゃないですか。あれ、めちゃくちゃ練習するんですよ。たった3分のために。

500のmentor の名前がずらっと入っている日付シートが送られてきて、一人ひとスロット名前を入れて予約してみんなの前でピッチするんですね。それが1カ月続きます。ネイティブアメリカンもめちゃくちゃ練習します。デイブ(500Startups創業者のデイブ・マクルーア氏)には散々「おまえのピッチはクソだよね」って言われる。

お前の会社のビジネスの強みはなんだ?チームか?、マーケットはデカいのか?プロダクトのトラクションはあるのか? 30秒以内に3つ言えっていきなり指さされて。言えないと「帰れ」とか普通に言われる。

しかも英語でピッチしてたら突然「日本語で喋れ」って言われるんです。お前の英語クソだからって。当然周りだれも日本語わからないじゃないですか。それで分けも分からず日本語ピッチするとデイブは「日本語の方がいい」っていうんですね。なんで?って聞くと「自信があるようにみえる、英語でそうみえないのは練習してないからだ」って言うんですね。

小林:理にかなってる(笑。

杉江:これはデイブとも話するんですが、サンフランシスコ、マウンテンビュー、ニューヨークでDemoDayやるんですけど、極論そこで資金調達しないと会社が死んじゃうんですよ。じゃあ練習した方がいいよねってなるんです。

小林:他のスタートアップがアメリカに来るときのアドバイスってありますか?

杉江:アメリカとかこだわらずにユーザーが多いところでやった方がいいですよ。僕、あんまりシリコンバレーへの憧れとかなかったですし(笑。まずはそれを見極めてからですね。

◉後半へつづく。明日公開です

インタビュワー紹介

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小林 清剛

1981年生まれ。2004年、大学在学中に会社を設立。食料品の輸入事業で大手通販会社・メディア等の販路開拓に成功。2005年、株式会社イン・ザ・カップを設立して代表取締役就任。珈琲豆や器具を販売するコーヒー通販サイトを運営。2009年、株式会社ノボットを設立して代表取締役社長就任。2011年8月ノボットをKDDI子会社の株式会社medibaに売却。2013年12月よりChanoma Inc.を設立し、米国でスタートアップ中。数社のVCやスタートアップのアドバイザーをしている。

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パーソナルモビリティのWHILLが新たな調達で175万ドルのシードラウンドを完了、ザッポスCEOのファンドも参加

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WHILLはもうそろそろラスベガスのCESに到着した頃だろうか。 次世代のパーソナルモビリティ「WHILL」を開発するWHILL, Inc.は1月6日、Vegas Tech Fund、500Startupsおよび三菱UFJキャピタルと個人投資家からの資金調達を実施したことを明らかにした。 今回の調達額は75万米ドルで、かねてより実施していた総額175万米ドルのシードラウンドでの資金調達を完了したと…

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WHILLはもうそろそろラスベガスのCESに到着した頃だろうか。

次世代のパーソナルモビリティ「WHILL」を開発するWHILL, Inc.は1月6日、Vegas Tech Fund、500Startupsおよび三菱UFJキャピタルと個人投資家からの資金調達を実施したことを明らかにした。

今回の調達額は75万米ドルで、かねてより実施していた総額175万米ドルのシードラウンドでの資金調達を完了したとしている。なお、今回のラウンドに参加したVegas Tech FundはザッポスのCEO、トニー・シェイ氏がパートナーCEOを務めるファンドとなる。

また、既に報じている通り、これに合わせてWHILLはウェブサイトをリニューアル、先行予約を開始している。


WHILL代表取締役の杉江理氏には少し前に話を聞いてあるのだが、その時の話ではプレオーダー時点で既に100人以上のユーザーから購入希望の申し出を受けているという。現在は米国での販売を先行しており、日本販売については今年の冬を目標に計画を立てているそうだ。

今回の資金についてはWHILLの開発はもちろん、今後、必要とされるメンテナンスなどに対応できる人材の確保に使われると話していた。日本製品らしく、顧客満足度については高いレベルをぜひ実現して欲しいし、杉江氏もこの点については「重要視している」と語っていた。それ以外にもビジネスデベロップメントやフィールドエンジニアなど、人材を募集しているそうだ。意欲ある人材はドアをノックしてみるといいだろう。

冒頭に書いた通り、杉江氏は現在、ラスベガスで開催中のCESへ出展予定で、先ほど「移動中です!」というメッセージを私に送ってくれた。

海外で本格的に挑戦して認められる国産スタートアップが増えていることは頼もしいと共に、今後、彼らに続く起業家にとっても重要な情報をもたらしてくれるだろう。引き続き、WHILLの情報についてはウォッチしていきたいと思う。

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車いす用のパーソナルモビリティ「WHILL」が先行予約の受付を開始!

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次世代の車椅子「パーソナルモビリティ」を開発するWHILLがウェブサイトをリニューアルし、日本向けに「WHILL Type-A」の先行予約の受付を開始した。 プレオーダーのスタートに合わせ、価格のほか、製品保証、メンテナンス、サポート体制についても明らかとなった。 「WHILL Type-A」を購入すると、3ヶ月に一回、6ヶ月に一回の定期点検が実施される。保証は以下の通りだ。基本フレーム5 年、シ…

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次世代の車椅子「パーソナルモビリティ」を開発するWHILLがウェブサイトをリニューアルし、日本向けに「WHILL Type-A」の先行予約の受付を開始した

プレオーダーのスタートに合わせ、価格のほか、製品保証、メンテナンス、サポート体制についても明らかとなった。

「WHILL Type-A」を購入すると、3ヶ月に一回、6ヶ月に一回の定期点検が実施される。保証は以下の通りだ。基本フレーム5 年、シートフレーム3年、モーター1年、電気系統1年、全方位タイヤ(前輪)1年、バッテリー半年、後輪のタイヤや外装については保証の対象外となっている。

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「WHILL Type-A」のカラーは白と黒の二種類。カスタムも可能となっており、バックシートは三つの大きさから選ぶことができるようになっている。身体のサイズに合わせ、シート角度、フットレスト高さ、フットレスト角度、ハンドルバー長さ、ハンドルバー角度、バックサポート角度なども調整可能だ。

価格は送料は別で95万円。プレオーダーをすると、2014年10月の販売開始時に行使できる購入権利券を手に入れることができる。購入権利券を持っている人は、販売価格から1万5千円を差し引いた金額での購入が可能となる。

WHILLは2011年、クラウドファンディングサイトCAMPFIREで資金調達を行い、「第42回東京モーターショー2011」で初めてその姿を披露した。2013年5月には500Startupsのインキュベーション・プログラムに参加、同年7月には量産化を目指して伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、500Startupsなどから100万ドルを資金調達していた

2年以上の歳月を経て、いよいよ今年発売される「WHILL Type-A」。プレオーダーはこちらのサイトから、その製造工程は以下の映像から確認できる。



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