車椅子を新しくするパーソナルモビリティのWHILLは6月12日、日本時間のお昼12時からクラウドファンディング「kickstarter」上での資金調達を開始した。調達予定金額は3万ドルで、リターンはテストドライブへの参加やTシャツ、1万ドルを支払えばkickstarter特別バージョンのWHILL(下記図)を手に入れることができる。
集めた資金は現在開発中のスマートフォンアプリの開発資金に使われる予定となっている。なお、開始してから約6時間経過して(記事執筆時点が午後6時)既に1万ドルのプレッジに成功している。
WHILLは今年5月23日に開催されたインフィニティ・ベンチャーズ・サミット 2014 SpringのLaunch Padで優勝を果たしており、その際、審査員だったYJキャピタルの小澤隆生氏が購入を約束し、華麗な乗り回し風景をアップしていた。
しかし、WHILLは上記の通り、実際に稼動する筐体を完成させており、通常、プロトタイプ開発に利用されるクラウドファンディングを今、利用するのは若干の違和感がある。
(追記補足:初出時にアプリ開発の件を触れておりませんでした。資金はアプリ開発に使われ、なおかつその上でマーケティングの狙いもある、ということでした。追記して補足させて頂きます)
その点についてWHILL代表取締役の杉江理氏は、北米での話題づくりやマーケティングが狙いなのだと回答してくれた。WHILLが狙うマーケットは北米であり、そこでの認知はまだまだなのだそうだ。
<参考記事> 「北米に拠点持つメリットって何なんですかね?」ーーキヨのシリコンバレー探訪記・WHILL杉江氏インタビュー(前半)
マーケティング目的のクラウドファンディングがどのような効果をもたらすのか、そちらも興味深いので、結果が出たら教えてもらうことにしよう。
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