漫画「ワンピース」からスタートアップが学べる3つのこと

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近年、スタートアップ経営論について多くの議論がある。Rocket InternetのMBA方式やリーンスタートアップの動きなどは代表的なものだ。

リーンスタートアップを好む人もいれば、あまりにも流行に流されすぎている感があるという人もいるし、スティーブ・ジョブズ氏を信奉する人もいて、完璧な理論は存在しない。

そこでまたひとつ面白いものを紹介しようと思う。これは漫画ファンの皆さんに向けたものである。

成功したスタートアップとは「ワンピース」の海賊船を動かすようなもの

この考えは目新しいものではない。

現在東南アジアで人材派遣スタートアップを運営している、著名な日本人起業家であり執筆家でもある南壮一郎氏はこちらの本を書いている。

私の日本人の友人が教えてくれたところによると、日本語のブロゴスフィアの中で、多くの人がこの本を「スタートアップ業界のワンピース本」と表現しているそうである。だからワンピースとスタートアップの大ファンとして、私はこの考えを研究することにした。

ご存知かどうかわからないが、ワンピースは「麦わらの一味」と呼ぶ一団(彼らは「善良な」海賊である)の冒険を軸に展開する漫画だ。一見すると子供っぽく衝動的である船長のモンキー・D・ルフィは、自分の海賊団に新メンバーを引き入れながら島から島へと旅をしていく。そしてついにはグランドラインという新しい土地にたどり着く。

スタートアップとは無関係の子供向けの漫画じゃないかって?

だが、ワンピースは日本で人気の漫画で、世界規模でも人気がある。そして、それには理由がある。この漫画には子供も大人も共感できる深みのある要素があるのだ。インターネットの人々がそのことを徹底的に分析してくれている。

ここにスタートアップがワンピースから得られる3つの重要なポイントをお伝えしよう。

仲間が死んでもかまわない、と思えるような「夢」があるか

少年漫画によくあるように、主人公のモンキー・D・ルフィ(写真で麦わら帽子を被っているキャラクター)は、海賊王になるという不滅の夢を持っている(彼の夢には「ワンピース(ひとつなぎ)」と呼ばれる大秘宝を見つけることも含まれる)。

それは大胆で、横暴で、単純で、突拍子もなく、そしてまさしくそれが若い学生やオタクたちが毎週読みたくなる理由でもある。だが、それが彼の仲間をつなぎ合わせることにもなっているのだ。誰も夢を持たない者についていこうとは思わない。

そしてルフィから学ぶ真の教訓とは、彼は夢のためなら死んでも構わないと思っていることだ。

彼は夢のために、軍、政府、他の悪徳海賊や多くの敵を相手に戦う。彼は打たれ強い。私たちは実際、このような信念と大胆さを持ったスタートアップ設立者やCEOにどれだけ遭遇できるだろうか?

同じく、商品にかける夢と会社の未来に対して真の愛と信念を注げば、チームはこの世の終わりが訪れるまであなたのために尽力してくれるだろう。ルフィは自身の夢を信じて疑わず、またその夢のために最も一生懸命取り組んでいる。そしてこれは、あなた自身のチームを動かす唯一の原動力でもある。

つまりこれがリーダーシップだ。あたなの夢の大きさと熱さはどのくらいだろう?

自分の周りにいるスペシャリストを集める

ルフィの冒険に最初に加わったゾロはルフィ同様、頼れるメンバーだ。そして次に加わったのが航海士のナミだ。その次が狙撃主でホラ吹き、その次が敏腕コック…とどんどん続く。

おわかりになったであろう。新たにこの一味に加わる人物は皆、何かしらのスペシャリストであり、それぞれがその分野で1番になりたいと思っている。これが、多くの人が「ワンピース」といった南氏の著書の中で言及されているキーポイントの1つだ。

これは、現実世界で設立チームを築き上げる上で、また後にビジネスを遂行していく上でも同じことだ。各分野の専門家を全てみつけることができれば、彼らは重要かつ将来性のあるさまざまな分野を請負ってくれることになるだろう。

Inside Apple」をすでにお読みであれば、私が言っている意味がわかるはずだ。スティーブ・ジョブズ氏は、「DRI」という原則に基づいてAppleを設立した。「DRI」とは、Directly Responsible Individualつまり、個人が直接責任を負うという意味で、中心となる実行チームの各メンバーが、Appleの主要部分の責任を単独で負うということである。Googleも、ラリー・ペイジ氏が事業を引き継いだ時、この考え方を取り入れた。

ワンピースの中の麦わらの一味は小さなチームだが、全体的にみてみると効率的にうまくまとまっている。彼らは負けることもあるが、復活を遂げる。なぜなら彼らはお互いに助け合うことを知っているからだ。彼らはお互いを信頼している。

あなたは自分のチームを信頼しているだろうか?

チーム自身が自発的に成長する気持ちを持つ

ワンピース(そしてナルトやドラゴンボールといった有名なその他の漫画)を読む上で最も興味深いのは、キャラクターがどのように進化していくかといった点だ。

興味をそそるキャラクターは常に進化を遂げ、さらに良いバージョンに変化していく。また、時とともに他のチームを倒すことが可能になったり、逆境をも克服してしまう。登場人物たちは修行期間を経て、成長できると信じて人生のできごとや冒険に立ち向かい、そして共に成長を喜び合っていく。

「さらに強くなれた気がする!」「新しい技を披露できる!」と、繰り返しルフィは言う。このような精神がスタートアップに必要である。あなたはどのバージョンだろうか?2.0?4.3?10.0?!

もし、あなた自身がスタートアップを始めた時と同じレベルなら、恐らく会社も以前と同じ段階にあるだろう。

自分の海賊船に乗り込もう

スタートアップの設立者はとても忙しいので漫画を楽しむ時間はあまりない。しかし、だからこそ漫画を楽しむべきなのだ。日々の仕事から解放されて心を休め、クリエイティブになって、海賊船に戻ろう。

via Tech in Asia【原文】

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