「RAR Print」は、たった250ドルの実費で、部品のほとんどを3Dプリンターで出力して自分で組み立てることができる光造形プリンターだ。
Thingiverseで公開されている「RAR Print」のパーツデータをダウンロードして、3Dプリンターで出力し、その他の必要な部品を組み合わせながら、「RAR Print」3Dプリンターを自作していく。
3Dプリンターで出力する部品の他に、有機ガラス(オレンジ)や、5枚から10枚のCD-R/DVD-R ドライバー、UV LED紫外線ダイオード1個、Arduinoといったパーツを別途入手する必要がある。
RAR Printを開発したのは、ロシアのトムスク工科大学出身のエンジニアであるシェフチェンコ氏。
既存のCD-RやDVD-Rのドライバーを利用して、SLA(光造形)を完成させているのが画期的な点。光ディスクの円盤の中には複数の異なる層が重なりその層を読み取って再生したり記録したりするのが、レーザーを反射させて樹脂に充てて積層するといった光造形に似ていることを応用しているという。
「RAR Print」の仕様は以下のとおり。
- プリンターサイズ:29cm×19cm×20cm
- 造形サイズ:8cm×8cm×80cm
- 最小レイヤー層:10ミクロン(0.01mm)
- ボード:Arduino Mega 2560
「RAR Print」の組立図は以下のようなものとなっている。
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