モバイルEコマース市場における4つのトレンド

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Image by Maria Elena

<ピックアップ>Changing The Rules Of E-Commerce

経済産業省のデータによると、2013年度の日本国内B2CにおけるEコマース市場規模は11.2兆円と試算されています。この数値は2012年度のものとくらべて17.4%の増加率です。

このようにEコマース市場は増加率、規模率共に大きな伸びしろを持っています。そこで今回Eコマースに関してのデータが集まったピックアップ記事の中から4つのトレンドをご紹介します。

1つ目は、モバイルOSは引き続きAndroidが市場シェアを拡大するという点です。特にAndroidは若い女性を中心に使われており、彼女たちはiPhoneと比べて大きな画面を持つAndroidが好んで使われていると指摘されています。画面サイズが大きいものは、小さいモノ比べて、平均4つの商品をさらに画面上に表示させることができるとのこと。実際にPoshmarkというファッションEコマースサービスはAndroid向けに商品を多く見せることで22%転換率を上げたと紹介されています。

2つ目は、買い手向けのアプリ開発以上に、売り手向けのアプリやウェブサービス提供が重要になってくる点です。Eコマースのスタートポイントは買い手ではなく、売り手であるという点を記事では強調しています。その上で、自分の商品を簡単に売り出せるアプリやウェブサービス、在庫管理サービス、カスタマーサポートやコミュニケーションツールなどにも目を向ける必要性があると述べられています。

3つ目は、ビジュアル重視のEコマースアプリが増えてくるという点です。記事内では、特に女性ファッションアプリなどは魅力的なイメージ画像が転換率を上げる鍵であると言われています。また、具体例としてDolls Killという女性ファッションに特化したEコマースサービスが挙げられています。

4つ目が、商品感想をSNSでシェアするまでのしっかりとした導線設計です。口コミというものは非常に力強い要素の1つです。せっかく商品を買ったとしても、レビューをするまでの導線設計がしっかりなされていなければSNSシェア機会を失い、もったいないと指摘されています。記事では、SNSシェアするまでのしっかりとしたナビゲート構築をする必要が説かれています。

ここまでピックアップ記事で述べられていた4点を紹介してきましたが、個人的にはリユース市場の隆盛も見逃せない点であると考えます。このレポートによると、日本のリユース市場は約1兆円にも上るとのことです。市場としては非常に大きいですし、北米進出を果たしたメルカリに続くサービスが多く出てくることが期待される分野でもあります。これからのモバイルリユース市場も注目です。

via TechCrunch

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