元Appleのデザイナーが語る、Appleのデザインに関する4つの神話

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<Pick Up> 4 myths about Apple design, from an ex-Apple designer

アップル製品のデザインが素晴らしいのは、世界でもトップレベルのデザイナーがいるからだ。なんていうのは神話で、優れたアップル製品が生まれる本当の理由を、元AppleのUXエバンジェリストで、現在は「Storehouse」のCEOであるMark Kawano氏が語ってる。

アップル製品のデザインやユーザーエクスペリエンスが優れているのは、デザイナーが素晴らしいからじゃない。それは製品開発の文化そのものにある。アップルでは、デザインが過小評価されたり、開発優先でデザインが二の次にされるようなことがない。製品開発に関わる誰もがデザインを重視し、それについて考えている。デザインの重要性をみんなが理解したところから議論を始められるから、社内の人間を説得するコストが低くて済む。

「アップル製品は、その細部に至るまで意図して設計されている」というのも神話だと。例えば、iPhoneでパスワード入力を間違えると、画面がふるえる。こうしたアイディアは、よし、この期日までに最高のインタフェースをデザインしようと始まるのではない。むしろ、期日とスケジュールが引かれている中で新にイノベーティブなものを生み出すことは不可能に近い。

実はこうしたちょっとしたインタラクションのアイディアなどは、デザイナーやエンジニアが自分の余暇の時間を使って普段から考えているもの。特定の目的があってデザインされたものではないから、そのまま何年も眠ったままになることもある。でも、お互いにアイディアやコンセプトを共有することで、いざ最適なシーンが生まれると実用化される。

また、記事ではスティーブ・ジョブスのパッションをみんなが恐れていたというのも神話だと指摘。常にベストを求めて、その情熱を社員にも求めたジョブス。この神話の真相については元記事でご覧あれ。

via. Fast Company

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