
ネイティブ広告は、本質的にコンテンツマーケティングが広告と一緒になって生まれたようなものである。
ニューヨーク市に拠点を置く広告企業PulsePointが本日、ネイティブ広告と自動広告ターゲティングを用いたコンテンツマーケティングプラットフォームをローンチした(編集部注:原文掲載6月28日)。
CEOのSloan Gaon氏によると、2009年にローンチした際は、同社が最初のリアルタイム広告競売プラットフォームであったという。
しかしディスプレイ広告は「そこまで魅力的でなかった」と彼は認め、またブランド側はユーザとの関わりを求めた。
そこでPulsePointはコンテンツマーケティングプラットフォームを数ヶ月間ベータ版としてレパートリーに加えた。これはクライアントであるColumbia Sportswearによる「オレゴン川でフライフィッシングを」といった記事のように、ブランド側が作成したコンテンツを扱い、テキスト、写真、動画を載せることができる。
そして記事が掲載される予定のネイティブ広告にバリエーションを持たせるように複数のヘッドラインと画像も加えられている。これらは記事自体のヘッドラインや画像ではなく、ユーザがコンテンツにアクセスする前にネイティブ広告で目にするものだ。
そしてColumbia Sportswearのネイティブ広告は、モバイル版・デスクトップ版ウェブサイトやTaboolaのようなコンテンツ探索エンジン、ソーシャルネットワークに配信されるという仕組みだ。

Image Credit: PulsePoint
パブリッシャー側サイトへのネイティブ広告配信は、コンテンツマーケティングプラットフォームの兄貴分であるプログラム広告プラットフォームが行う。これは最近承認された業界標準のネイティブ広告フォーマットを用いている。
また、ソーシャルネットワークとコンテンツディスカバリーネットワークのネイティブ広告フォーマットへはAPIを通じて自動配信してくれる。
この3つの配信チャネルすべて(サイト、ソーシャルネットワーク、コンテンツディスカバリーネットワーク)について、同コンテンツプラットフォームは、異なるヘッドライン・画像のバリエーションのパフォーマンスを自動でモニターし、次のスクリーンに表示するものを低パフォーマンスのバージョンから高パフォーマンスのものへと自動で切り替えてくれる。
ページ上での操作実働時間、スクロール時間、クリック、その他の要因といった測定基準を介してパフォーマンスは測定される。このような即時フィードバックと最適化は、コンテンツマーケターよりもデジタルアドバタイザーの間で広く行われている。
「プログラム広告プラットフォームは私たちに向いています。ブランド側はコンテンツを作り続けていますが、(これまでの)問題はどのように広範囲へ配信するかというものでした」とGaon氏は語る。
そこでPulsePointは、サイトやアプリの最適化を行うことで、ユーザがページにアクセスしている時間を通常の3倍の長さに伸ばしたという。同社のクライアントの1社であるTaylorMade Golfは、PulsePointでキャンペーンを開始して以来、動画閲覧数が95%増加したと発表の中で述べた。
この増加傾向があらゆる売上増加につながるかどうかの統計データはまだない。
プログラム広告プラットフォームとその最適化によってもたらされる利益効果は、Kapost、Acrolinx、Hubspot、Idio、inPoweredといった他のコンテンツマーケティングサービスやプラットフォームだけでなく、Marketoのようなより大きなプラットフォーム内でのコンテンツマーケティングと自分たちのサービスとを差別化する方法の1つとPulsePointは考えている。
現在、新しいプラットフォームによって32のキャンペーンが同数のクライアントに対して行われている。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
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