DMM.make、ハードウェアスタートアップの製品を世界展開するための商流確保や販路拡大支援を行うDMM.make SELECTIONをスタート

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DMM.makeSELECTION

これまで、DMM.makeでは3DプリントサービスやDMM.make AKIBAなど、モノづくりの試作開発やハードウェアスタートアップ支援の環境など、さまざまフェーズをサポートするサービスを展開してきた。DMM.make プロデューサーの坂口秀之氏は「3Dプリントサービスは、リリース当時はモノづくりの分野において目新しいものでしたが、今では月間で数千点以上もの注文が入るほどになっています。そのなかには、ベンチャーや個人のモノづくりだけでなく企業からの注文の多く入るようになった」と話し、モノづくりに携わる人の増加を感じているという。

DMM.make プロデューサー坂口秀之氏
DMM.make SELECTIONプロデューサー坂口秀之氏

試作開発や創業支援などモノづくりをサポートしてきたが、モノづくりにおいて最も重要なのは流通や販売といった商流の確保だ。さまざま形でモノづくりを支援する環境を整えたいと考えたDMM.makeは、今回DMM.make SELECTIONという商流確保のためのサービスをスタートさせた。これまでの立ちあげ支援を行ってきたその流れのまま、販路確保や商流プランの作成といった代理店サービスをスタートさせた。

「ハッカソンやクラウドファンディングなどを通じて試作開発や量産体制を整えても、次のフェーズであるいざ物流や販売網といった一般の商流に活躍できない企業が多かった。そこで、DMM.make SELECTIONでは商流の活躍の仕方やそのために必要な座組み、事業展開についてさまざま形で支援します。これによって、メーカーと一緒に事業展開を考え売れる製品づくりをサポートしてきます」(坂口氏)

実は、DMM.makeでは世界各地に物流の法人を設立しており、現地法人をもとにその地域の大手EC販社や法人取引などの販売ネットワークを構築している。これにより、スタートアップの製品を世界展開の拡販活動を行う。坂口氏いわく「サンフランシスコやベルリン、インドなどほぼすべての世界のカバーできている」と話す。商流拡大の戦略、最適な展開や商流プラン、各国での規約や、認証、保証、免責といった細かな条件をきちんとクリアにすることで、スムーズな展開を行うことができる。

DMM.make SELECTIONは、DMM.make AKIBAの会員製品やDMM.make AKIBAだけでなく、DMM.make SELECTIONのウェブから応募を行い、製品内容などを審査を行い、審査に合格した企業と協業を図るという。「一般的な販路に乗せても十分商売ができる製品を、世界に展開できるインフラを整えた」(坂口氏)

本日からスタートしたDMM.make SELECTIONだが、すでにいくつかの企業の製品を担当。電動大型バイクのzecOOや、アイツーアイ技研のマイクロ3Dプリンタ、匂いをもとにしたプロモーションを行うZaaZの匂いマシーン、光でつながるスマホアクセサリーのAYATORIなどさまざまなスタートアップの製品も揃えている。

DMM.make STORE
また、DMM.makeでは8月6日からDMM.make STOREを開設し、ストア機能もリリースしている。販路の窓口の一つとして活用すると同時に、物流や在庫管理などのサポートも行っていく。すでに、DMM.make STOREにはいくつもの製品が並んでいる。SELECTIONに選ばれている製品だけでなく、DMM.make AKIBAの会員の製品なども購入することができる。

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