日本の連続起業家、家入一真氏が代表取締役を務めるキメラは8月18日、シードステージの資金調達ラウンドを完了したと発表した。
同社の第三者割当増資を引き受けたのはEast Ventures、リブセンスの2社、並びにあすかホールディングス取締役会長の谷家衛氏、メルカリ代表取締役の山田進太郎氏、ドリコムの内藤裕紀氏、その他複数の個人投資家たち。調達した資金は総額1億円超で、払込日やそれぞれの株式比率などの詳細は非公開。これらは開発人材の強化、マーケティングなどに使われる。
また同社はこれに合わせて谷家氏の取締役就任も公表している。同氏はソロモン・ブラザーズのアジア最年少マネジングディレクター、アジア投資部門の共同統轄を務めたのち、2012年にあすかアセットマネジメントを設立した人物。ライフネット生命などの創業支援を担った。

さて、まだ全貌は明らかになってないが、家入氏の新プロジェクトは着実にステップを踏んでいるようだ。
キメラの共同創業者で取締役の佐野一機氏によれば、現在開発中の採用プラットフォーム「LEAN」については、以前、イベントの際に聞いた時とあまり状況は変わらず、クローズドβ版を数社に試用してもらっている段階で、正式リリースを9月末に予定しているということだった。
LEANについては4月に本誌が家入氏から入手したスクリーンショットと、いつもながらの同氏らしいコメントをお伝えしたが、決して暇つぶしの企画でないことは今回のファイナンスではっきりしたと思う。谷家氏のようなベテランの参加もそうだし、彼と同世代の起業家がエンジェルとして名を連ねていることにも、彼らの期待感を感じる。
参考記事
特に山田氏について家入氏は、今年2月に取ったインタビューの時にこんなことを言っていた。
家入:個人的な話をすると、やっぱり進太郎くん(メルカリ代表取締役の山田進太郎氏)の活躍みてると、同世代として刺激を受けるよね。
筆者:確かこの前、進太郎さんの結婚式に行かれてましたね。
家入:人に会いたくなかったし、久しぶりに同業の人たちに会うのは緊張したんだけど、行ってみたらみんな頑張ってるなーって。刺激受けちゃって。特に進太郎くんは一回目でやったノウハウを使いながらだけど、またゼロから立ち上げてすごいなって。
正直、悔しいって思ったし、悔しいって思えたってことはまだこの世界に未練があるんだなって。逆に政治家の同世代にはあんまり思わなかったんだよね。
ただ、1カ月後に何やってるかは全くわからない。
プロダクトが無事、お披露目となる日を待つとしよう。
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