btraxがSF中心部にコワーキング・スペース「D.Haus」をオープン〜福岡市、FOVE、崇城大学などが入居へ

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SF Japan Night の開催で知られるサンフランシスコのデジタル・メディア・エージェンシー btrax は28日(アメリカ太平洋標準時夏時間)、サンフランシスコ中心部の SOMA 地区に、デザインにフォーカスしたスタートアップなどを集めるコワーキング・スペース「D.Haus(ディーハウス)」を10月1日にオープンさせると発表した。

当初の入居者には、スタートアップの海外支援に積極的な福岡市のほか、ヘッドマウント・ディスプレイを開発する FOVE起業家育成プログラムを持つ熊本の崇城大学などが含まれる予定。また、岡村製作所の協力により、同社の家具やオフィス器具が D.Haus 内に提供・据え付けられる。

D.Haus は、アメリカのスタートアップのメッカとも言える SOMA(South of Market)に位置し、周りに高い建物が少ないため、窓からは Twitter の本社がかつてあった South Park 周辺や最近完成した Dropbox の自社ビル(TechCrunch 記事によれば12年間契約のリースとある)などを見渡すことができる。同じビルには、インキュベーション・スペースの Founders Den、フリーミアム CDN の CloudFlare、スマートロックの August なども入居しており、スタートアップをする上では、世界の中心に身を置いている実感が得られるだろう。

巷を賑わす「地獄のサンフランシスコ」にも書かれているように、サンフランシスコ市内のオフィスや住宅の家賃はうなぎのぼりで、シリコンバレーでスタートアップを始めようとする人には頭の痛い問題だ。D.Haus では敷金・礼金不要、費用の3ヶ月の前払いで最短契約期間は6ヶ月となっている。契約プランにもよるが、入居者にはデスク・椅子、Wi-Fi、電源、会議室利用、コピー機利用、イベントへの参加権などが提供される。オフィスのカギは August のスマートロックになっており、年中24時間入退室が可能である。

btrax では昨年から、日本企業が〝シリコンバレー式〟を現地で体験・理解を支援するプログラム「イノベーションプログラム」を実施しており、D.Haus とあわせて、より多くの企業のシリコンバレー進出を支援したいとしている。

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D.Haus が入居するビルの玄関。他にも入居する有名スタートアップの看板が並ぶ。

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