YouTube がミュージシャン向けプラットフォーム BandPage を買収

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Image Credit: Screenshot
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YouTube はオンラインミュージックプラットフォームの BandPage買収した(編集部注:原文掲載2月12日)。買収額は公開されておらず、BandPage が今後の過程でサービスを終了するかどうかについても触れられていない。

BandPage はミュージシャンがファンとつながったり、Facebook上で音楽をプロモーションできるようにするマーケティングプラットフォームだ。その人気のソーシャルネットワークサービス以外にも、BangPage Everywhere というプロダクトを提供しており、それを使うとミュージシャンはウェブサイトを立ち上げたり、数回のクリックだけでその他のプロモーションサイトをアップデートすることができる。BandPageの有する価値は、アーティストが自身のミュージックビデオをGoogleが所有するソーシャルネットワークに投稿でき、瞬時に他のオンラインサイトにも配信できるYouTubeとシナジーを生みやすい。

これまでの過程で、BandPageはFacebookを超えて、SpotifyNing、SoundCloud、StubHub、Rdio、iHeartRadio、Twitter へと提携を広げていった。

これは思いつきの買収ではなく、両者が共通の結びつきをもっているからこそ実現したものだ。Googleのバイスプレジデントであり、Project LoonのプロジェクトリーダーのMike Cassidy はBandPageのアドバイザーだ。

公式ブログの投稿で、BandPageは次のように述べている。「ミュージシャンがよりファンベースを拡大し、世界最大のデジタル音楽サービスにおいて収益を増大できるようになることを目指しています。YouTubeのチームの力に加わることによって、アーティストがかつてないほどのパワフルな方法でファンにリーチする手助けをします。」

「YouTubeは既にアーティストが発掘されるグローバルな配信プラットフォームを提供していますし、ミュージシャンやその他のクリエイターにとって最高の自己出版ツールのいくつかを提供しています。私たちのチームは、ミュージシャンがYouTube上で成功するために役立つようなことを数多く計画しており、BandPageのネットワーク上でもさらに広く成功できるようにします」とブログの投稿は続けている。「私たち双方のゴールは同じです。つまり、デジタル音楽サービスのオープンなネットワークを成長させること、そしてアーティストのコンテンツと販売を管理・配信する新しいスマートなツールを開発すること、そしてYouTubeとさらにそれを超えて全てのミュージシャンが新しい収益を生み出せるような機会をつくることです。」

BandPageは自社プラットフォーム上に50万以上のミュージシャンを有していると発表している。アリシア・キーズ、ビヨンセ、ブルース・スプリングスティーン、キャリー・アンダーウッド、ジョン・レジェンド、ジャスティン・ティンバーレイク、Maroon5、P!nk、アッシャー、スヌープ・ドッグ、リアーナ、ポール・マッカートニーも登録ミュージシャンに入っている。

2009年の創業以来、BandPageは2760万ドルを調達した。投資家には、GGV Capital、IDG Ventures USA、Mohr Davidow Ventures、Northgate Capital、Walden Venture Capitalとさらに数名の個人投資家が含まれる。競合は AAMPP、Sound Rink、Listener Approved、BandCapなどだ。

Googleにコメントを求めているが、回答が得られ次第更新したい。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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