上海発の大学入学支援プラットフォームが「Dyad」に改称、500 StartupsやSOSVらから60万ドルを調達

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大学生にメンターアドバイスを提供するサービス ChaseFuture は水曜日(4月13日)、大学生の仕事探しと就職活動を支援するキャリアメンターシップサービスをローンチしたことを発表した。同時に、同社の社名を「Dyad」へ変更した。

上海に拠点を置く Dyad はまた、60万米ドルの新規資金調達ラウンドの完了も発表した。このラウンドは500 Startups および SOSV が主導し、NASDAQ上場の教育関連企業も参加した。これに加え、既存の出資者には、ニューヨークに拠点を置く Artesian Capital ManagementBanyan Partners、シリコンバレーに拠点を置く Harbor Pacific Capital、および多数の主力エドテック(教育テクノロジー)エンジェル投資家が挙げられる。今回のラウンドで、Dyad の累計ファンドは100万米ドルに達した。

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最新の出資状況で注目すべきは、中国でのキャリア育成サービスに対する関心の増大である。杭州に拠点を置く教育およびキャリア情報プロバイダである Quanrenjiaoyu(全人教育)は昨年12月に総額2億1,000万元(3,240万米ドル)で Xiuqiang Glasswork Co., Ltd.(江蘇秀強玻璃工芸)に買収されている。

500 Startups のマネージングパートナーである Khailee Ng 氏はこう語る。

アジアにおいては、子どもに最良の教育を受けさせるためであれば、親は何よりも多くのお金を費やします。Dyad の助けが得られるのであればなおさらです。

Dyadのスケジューリングツール
Dyadのスケジューリングツール

Dyad 設立者で CEO の Greg Nance 氏は TechNode に次のように語った。

ほとんどの大学はキャリア支援サービスを提供しますが、学生がパーソナライズされた支援を十分に受けたり、カスタマイズされたサービスを受けるのは難しいです。
若いプロフェッショナルにウェブデザインやデータサイエンスなどのスキル開発を支援するスタートアップは数多くありますが、私たちは若者が学生のうちから、彼らのキャリア探索を一から組み立て、仕事の選択肢を広げるのを支援できます。

Dyad は学生や若い社会人と200名を超えるメンターを、Dyad.com のオンラインのビデオカンファレンスや書類レビューのためのデジタルワークスペースでつないでいる。学生は自分の空き時間に応じてコンサルティングや書類レビューの予定を組み、都合の良い時間に接続できる。コンサルタント料はビデオカンファレンスをした時間やメンター指導の頻度により決まる。またメンターは、世界トップクラスの大学や、Google、JP Morgan、Goldman Sachs、McKinsey その他多くのトップ企業所属である。

ケンブリッジ大在学中の2012年に設立以来、同社はトップ大学のメンターシップに注力し、1,700名を超えるクライアントが23ヶ国の大学に入学するのを支援してきた。同社は、クライアントの37%が「トップ25の大学」に入学し、135名がアイビーリーグの大学に入学したとしている。

試験対策のマーケットでは、家庭教師サービスの New Oriental(新東方)、K-12(義務教育)放課後のチューターサービスの TAL education(好未来)といった中国の企業が挙げられる。

 

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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