Twilio がIPOを申請、1億ドルの調達を目指す

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Image Credit: Ken Yeung

<ピックアップ>Cloud communications platform Twilio files for $100 million IPO

Twilioが上場に向けて、アメリカの証券取引委員会(SEC)に申請書を提出した。テレコミュニケーションプラットフォームである同社は、ニューヨーク証券取引所への新規上場で1億ドルの調達を目指す。

Twilioの上場に向けての動きは、4月のDellのスピンオフであるSecureWorks、今月のネットワークハードウェア企業のAcacia Communications、そして今週はじめのヘルスケア企業NantHealthの上場といった数少ない2016年のテック企業のIPOに続くものだ。

昨年12月には同社が上場申請書を内密に提出し、Goldman Sachs、J.P. Morgan Chase & Coと上場手続きを進めていることが報道された。今回のS-1申請書にはGoldman Sachs、Allen & Company、J.P. Morgan、Pacific Crest SecuritiesとCanaccord Genuityに証券引受人を依頼していると書いており、その事実を認めたことになる。

2015年末には、1億6692万ドルの収益を上げていたが、3550万ドルの損失を出していた。2016年3月末決算では、収益の15パーセントは米国外の顧客からのものだった。それゆえに、Twilioは今後のリスクとして「将来の成功は、海外の顧客数を拡大できるかどうかによる」と述べている。

また、もう一点のリスクはWhatsAppとの契約だ。WhatsAppは新規・既存ユーザーの確認する際にTwilioの製品を用いている。2016年の最初の3ヶ月の収益の15パーセントはWhatsAppからもたらされており、それは同時にWhatsAppとの契約が継続するかどうかもまた、リスク要因の一つになる。

Twilioの創業は2008年。「クラウドコミュニケーション企業」として、スマートフォンやメッセージングサービス関連のアプリケーションを開発することに興味のある開発者たちを惹きつけてきた。これまで、500Startups、Amazon、DFJなどのVCから合計で2億3300万ドルの資金を調達してきた。現在367名の従業員が同社で働いている。

via. VentureBeat

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