ラストマイルの物流スタートアップでバンガロールを拠点とする LetsTransport(LT)は、2回目の資金調達ラウンドで NB Ventures の Neelesh Bhatnagar 氏から400万米ドルを確保した。このラウンドには、日本を拠点とする企業から GMO Venture Partners、既存投資家 Rebright Partners も参加した。
LetsTransport の共同設立者 Pushkar Singh 氏によると、今回獲得した資金はテクノロジーとチームの拡張に活用するという。
インド工科大学カラグプル校を卒業した Singh 氏と Sudarshan Ravi 氏が2015年に設立した LetsTransport は、大企業と SME(中小企業)向けに都市内物流サービスを行っている。同社はオンデマンドおよびカスタマイズ化された接続ソリューションを承認ドライバー、検査済み自動車、透明性のある料金設定、地点間の料金請求などの付加価値サービスと併せて顧客に提供している。
LetsTransport がサービスを展開している地域は、インド北部と南部のバンガロール、デリー、チェンナイ、ハイデラバード、ビジャヤワーダ、ティルチラーパッリの6都市。同社は西部のムンバイでもローンチを予定しており、今年末までに11都市に拡大させる意向だ。
顧客は FMCG(日用品)、物流、小売り、e コマース、SME の各セクターで、月40%のペースで増加しているという。
現在、大企業は自社の流通網に余剰能力を抱えているが、このことが高コストにつながったり、需要の急増に対応できないという事態を引き起こしたりしている。例えば FMCG 業界では、在庫切れのために売上の15%を失っている。統合されたトラックネットワークにサポートされている LetsTransport の配送の原動力を活用することで、顧客は、計画的なものであれ変動的な動きであれ、臨機応変なサプライチェーンを管理することが可能になるという。
LetsTransport では、テクノロジーを取り入れ、意思決定とやり取りを自動化することで、ラストマイル配送の管理を目指しています。当社では、エコシステム全体に価値を加えようと必死に取り組んできましたが、それにより当初の取り組みがオペレーション上採算に乗り、持続可能になっているのだと思います。
2016年のインドでは、大規模な資金を集めた最もホットなセクターは物流だった。11月、インドのテクノロジー対応物流企業大手の rivigo は、世界的なプライベートエクイティ企業の Warburg Pincus から7,500万米ドルの資金を確保したが、それは同年中に行われたラウンドの中でも最大規模のものだった。
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