
Image Credit: Jordan Novet/VentureBeat
オラクルは、開発者がAPIの設計やドキュメンテーションの作成する際の支援をするスタートアップApiaryを買収する予定であることを発表した。買収額などの詳細は、非公開である。
2011年にサンフランシスコで創業したApiaryはこれまで800万ドルを株式の発行を通じて資金調達した。2015年の8月には680万ドルを調達している。同社は、企業が迅速にウェブAPIを開発でき、同時にテストやモニターも可能にするツールセットを提供する。
企業や開発者が閉じられた枠を超えて新たに収益方法をつくることを可能にしたAPI は、いまや大きなビジネスとなった。昨年の8月には、GoogleがAPI管理プロバイダーで、APIの予測分析と管理をするソフトウェアを提供するApigeeを6億2500万ドルで買収した。
オラクルがApiaryとの今後について考えていることに関しては、まだその詳細が明らかにされていないが、Apiary製品のロードマップについて「現在レビュー中」であり、将来「お客様にご案内する予定」であると発表文書でコメントしている。
だが、自社の製品ラインナップの中でApiaryをどのように活用するかについてはいくつかの示唆をしている。データベースソフトウェア大手の同社はすでに、企業がAPIの収益化や分析をできるソリューションを提供しているが、Apiaryを活用することでAPIの設計、作成、管理におけるフロントエンドの機能を強化できるだろう。同社が掲載したFAQの内容いわく、オラクルは「クラウドにおけるもっとも完成されたAPI作成・管理プラットフォーム」を提供したいという。
オラクルで統合クラウドのシニアバイスプレジデントを務めるAmit Zavery氏は、プレスリリースで次のように述べている。
オラクルのAPI統合クラウドを使えば、企業はAPIの獲得・消費・収益化・分析ができるようになります。Apiaryを活用すれば、オラクルはAPIのデザインと管理に関してより応用的な機能をお客様に提供することができるようになります。お客様はAPIの全ライフサイクルを管理し、統合されたアプリケーションを提供できるようになるのです。
(本記事は抄訳です。)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
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