中国の自転車シェアリング・スタートアップYouon(永安)がIPOを申請

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Image credit: Youon(永安)

自転車レンタル企業の Youon(永安)は本日(原文掲載日:3月28日)、A 株証券市場(中国株式市場の中国人向け部門)の上場を目指し、最新の株式公開目論見書を中国の証券監督当局に提出した。中国現地のメディアが現地語で報じた。

成功すれば、中国の自転車レンタル企業としては初のIPOとなる。

先週金曜日(3月24日)に中国証券監督管理委員会がオンラインで公開した情報によると、 Youon の親会社である Youon Public Bicycle System Co., Ltd.(常州永安公共自行車系統股份有限公司)は、5億9,800万人民元を調達するためのIPOを申請中だという。これらは研究開発、事業運営、およびローン返済に充てられる。

2015年6月に提出された目論見書と比べると、「自転車シェア」が主な変更点だ。

同社の子会社であり自転車レンタル Youon の運営を行っている Youon Low Carbon Technology(永安行低碳科技有限公司)の発表によると、同社は2月下旬、Ant Financial(螞蟻金融、中国eコマース大手Alibabaの金融関連会社)、IDG Capital および Shenzhen Capital Group(深圳市創新投資集団)などからシリーズA資金を確保している。金額は非公表。

さらに Youon Low Carbon は3月1日、少数株の売却を目的として、Ant Financial や Shenzhen Capital Group などの投資企業と増資契約を締結した。

しかしながら、自転車レンタル部門の経営が混乱しているとの社外からの批判を受け、IPO申請前夜になってこれら投資家との契約を一旦破棄している。

同社は、投資家が安全に投資できる状況を確保し、投資家に対して責任ある態度を保つためにこのような決断に至ったと強調した。投資家らは引き続き自転車レンタルサービスの拡大を狙う Youon をサポートし、機が熟すのを待って投資交渉を再開するとコメントしている。

このうち Ant Financial については、同社の完全子会社である Shanghai Yunxin Venture Investment(上海雲鋒新創)が Youon 株の11.11%を保有し、第3位の大株主であることから、同社に対して発言権を維持している。

また、Ant Financial の事業開発担当ディレクターは同社役員会のメンバーである。

Youon はここ最近、小・中規模都市で自転車が違法に駐車された上に、城管(都市管理担当職員)によって頻繁に没収されるという失態を経験している。このことから、同社は増資契約を一時保留とした。

目論見書によると、常州に拠点を構える Youon Public Bicycle System は2010年に設立された。主な業務は一般向けの自転車販売、政府が出資する自転車シェアリングプラットフォームの運営、そして民間投資家が支援する同種のプラットフォームの運営である。政府版はドッキングステーションを必要としているのに対し、民間版はそれが省かれているのが特徴的だ。

さらに、2014年から2016年にかけて年率28.27%の成長を見せており、昨年における収益の大部分は、一般向けの自転車販売(2億3,900万人民元)および政府版のレンタル事業(5億3,300万人民元)から発生している。これらは総収益の99.8%を占める。

対照的に、民間版の自転車レンタルサービスの収益は36万8,000人民元に留まり、昨年の総収益のわずか0.05%に過ぎない。

Ofo(共享単車)と Mobike(摩拜単車)が中国の大都市をメインのマーケットとしているのに対して、Youon は政府援助の下で小規模都市やそれ以下の場所で事業を展開している。同社の決算報告書によると、収益の85%から90%はこれらの都市でもたらされたものだ。他社との競争を回避する意味では、この戦略は有益であった。

Youonは昨年12月、自転車レンタルのブームに乗る形でドッキングステーションなしの自転車レンタルサービスを開始したが、圧倒的な市場シェアを誇る業界トップ2( Ofo と Mobike )との競争に曝され、その事業は伸び悩んでいる。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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