アトラエ、企業の経営層などが社員のエンゲージメントを測定できる組織改善プラットフォーム「wevox(ウィーボックス)」を正式ローンチ

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アトラエ(東証:6194)は17日、社員の声を可視化し、エンゲージメント測定ができる組織改善プラットフォーム「wevox(ウィーボックス)」を正式ローンチした。同社にとっては、転職サイトの「Green(グリーン)」、ビジネスマッチングアプリ「yenta(イェンタ)」に続く3本目の柱として、大きなビジネスに育てたい考えだ。

wevox は、パルスサーベイと呼ばれる社員の意識調査を定期的に実施するためのプラットフォームだ。予め経営層・人事担当・マネージャーなどが設定したスケジュールに沿って、週に一度程度の頻度で社員に組織の意識調査が実施される。親指だけで調査に参加できるという手軽さが売りで、社員らはスマートフォンの数回タップだけで回答が可能だ。

wevox は昨年施行されたストレスチェック制度にあわせ、10月にベータ版としてローンチ。しかし、その後、東芝の業績不振や電通の違法残業問題などが世間を賑わせたため、ストレスチェックよりも社員の状況チェックに対するニーズが高まり、wevox は社員の声を可視化する方向へと梶を切ることになったという。

wevox の開発を統括するアトラエの森山雄貴氏によれば、特に M&A を頻繁に実施している企業や、社員が恒常的に社内オフィスにいることが少ない SES(システムエンジニア派遣)の企業など、組織を横断して社員の実情や思いを把握しづらい職場で wevox は重宝されているという。

wevox は現状を把握する調査アプリなので、改善策を提示するまでの機能は持たないが、組織コンサルと連携して具体的な改善策を提言してもらったり、例えば、食事や健康面の不安を感じる意見があれば「オフィスおかん」を勧めたり、というような運用は可能になるだろうとのこと。退職に関するデータも取得しているので、社員がどのような意識を持ち始めたら退職が起きやすいかを統計的に捉え、予防につなげることもできるとしている。

この分野では、アメリカのスタートアップで、パルスサーベイの先頭を走る Glint が昨年、シリーズ C ラウンドで2,700万ドルを調達している

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