4月から受けていた10週間のStartup School Founders Trackプログラムが先日終了したので、学んだ内容と感想を簡単にシェアしたい。
そもそもStartup School Founders Trackとは?
Startup School Founders Trackとは、シリコンバレートップのスタートアップアクセラレーター、Yコンビネーターが提供しているオンラインのスタートアップ支援プログラムだ。このプログラムのおかげで、アクセラレーターに入らないと受けられなかったYコンビネーターのメンタリングがオンラインでも受けられるようになった。世界中から集まった約1万3000社の応募の中から2820社が選ばれ、1,584社がプログラムを修了した。
衰退する KTV 事業に、より斬新なアプローチを試みる企業もある。椅子が2つにイヤホン、マイク、タッチスクリーンのみを備えた、電話ボックスより少し大きいぐらいの Mini KTV と呼ばれるブースが存在する。北京に本社を置くHaipi Lejing(嗨皮楽鏡)は、そんな Mini KTV を運営する企業のひとつである。同社は最近、設備としてVRゴーグルの提供を開始し、ユーザは窮屈なガラス張りの小部屋を飛び出して別世界を体感できるようになった。昨年から Mini KTV が投資家の注目を集めるようになり、Mini KTV 企業の Youchang M-bar(友唱 M-bar)はシリーズ A ラウンドで6,000万人民元を調達した。
北京・西単のデパート「大悦城」にある Mini KR KTV Image credit: TechNode(動点科技)
しかし、VR Mini KTV を実際に体験してみると、やや期待外れのようだ。 Amy と名乗るユーザは、ティーンエイジャーが言いがちな表現で「まあまあ」とそれを評価した。
曲数が少ないし、VR 映像も別に面白くないです。
VR KTV の最大のネックはコンテンツの問題だ。Mini KTV の VR ゴーグルで見ることができる30本の映像には韓国ポップスターの360度映像がいくつかあるのだが、それ以外はでたらめなものばかりのようだ。例えば、Adele の 「Rolling in the Deep」だと、すたれたカラオケバーの360度映像が映し出されたりなんかする。
本稿は、Disrupting Japan に投稿された内容を、Disrupting Japan と著者である Tim Romero 氏、翻訳者の堀まどか氏、日本語訳初出のフジサンケイ ビジネスアイの許可を得て、再編集・転載したものです。 Tim Romero 氏は、東京を拠点とする起業家・ポッドキャスター・執筆者です。これまでに4つの企業を設立し、20年以上前に来日以降、他の企業の日本市場参入をリ…
Maker Faire Berlin に向かう人たち入口近くには、子供も楽しめる体験アトラクションも。
ベルリン滞在中の週末に「Maker Faire Berlin 2017」を訪問しました。ドイツ国内ではベルリン以外にも様々な都市で Maker Faire が開催されており、モノづくりの国、ドイツを良く表していました。
会場に入ってすぐのエントランスにて。何気ないライトもアートです。
会場は日本国内と比べるとそれ程大きくはありませんが、印象的だったのは子どもたちの数の多さ。もちろん親が連れてきている訳ですが、ハンダごてで基板づくりをする子、Arduino を使って PC を自作する子、またレゴブロックを使って何かものを作っている子までおり、素晴らしいモノづくり環境に育っているドイツの子どもたちが羨ましくなりました。
ベルリンの Maker Faire は未来のモノづくりを支える子どもたちに楽しんでもらえるような、仕組みづくりができているイベントで、小さな子どもたちが自分の手を動かして大人と一緒に「作り上げる」体験をできるものが多くあったことが印象的でした。日本人と同じようにドイツ人はみなモノづくりが大好きなんだと感じ、共通項を見つけて嬉しくなりました。
展示に関してですが、日本ではドローンや AR といったテクノロジー的なものが多く展示されていますが、ベルリンでは農業、音楽、ゲームなどより身近に感じられるものの比率が多い様に感じました。世界中から最先端のアーティストが集まる新たなクリエーターの街として、モダンアートやアンダーグラウンドミュージックなどの新しい文化ムーブメントが生まれているベルリンならではの Maker Faire であったと思います。
今回ベルリンの Maker Faire に参加して感じたのは、都市の個性が作り手に与える影響とモノづくりの方向性を決定づけることについてです。日本は技術を徹底的に極めていくメイカーズが多いことや今回の身近な事柄に技術を発展させていくベルリンの例などを考えると、各都市の個性を表現するメイカーと出会うことができる世界各国の Maker Faire に訪れる価値はあると感じました。