
WeWork は事業の次のステップは、さらに何百万もの人々にシェアワークスペースを提供することであると明かした。つまり、中国市場に特化した新しい事業体だ。
WeWorkは既に北京、上海、香港にハブをもっているが、ニューヨークに拠点を置く同社は、日本の通信大手 SoftBank と中国のプライベートエクイティファームの Hony Capital(弘毅投資)と提携し、WeWork China という名の別個の組織をつくっている。
3社から5億ドルの出資を受け、WeWork China は WeWork によって管理される形となり、SoftBank と Hony Captal はそれぞれマイノリティのシェアをもつ。
2010年に創業した WeWork は、欧米、ラテンアメリカ、アジアの15カ国50都市の155箇所にシェアワーキングスペースを提供している。同社は既に中国とインド、韓国にもハブをもっており、近々日本でもスタートする予定だ。実に今回のニュースの1週間前には、2018年に東京でスタートする予定のシェアワークスペースを提供するために、SoftBank とジョイントベンチャーをローンチしたと同社が発表したばかりだ。
WeWork は過去7年間で、40億ドル以上を調達した。今年に入ってからも約10億ドルを調達しており、その3分の1近くはSoftBank が占めている。SoftBank と WeWork とのジョイントベンチャー、そして中国での提携という今回のニュースを見る限り、シェアワークスペースがアジアの将来のビジネスの活性化の鍵を担っているとSoftBankが考えていることは確かだ。
Hony Capital というローカルのプレイヤーとも提携することは、WeWork の中国における長期的な戦略において不可欠なことだ。とはいえ、Hony Capital が WeWork に出資するのは今回が二回目であり、昨年には4億3000万ドルのシリーズFラウンドを同社が主導している。
Uber のような潤沢な資金を得ている他のスタートアップとは同様のレベルとはいえないかもしれないが、その評価額は200億ドルと報じられており、WeWork は今や世界の評価額が高いスタートアップのトップ5に入る。WeWork China を通じて、来年には中国の他の都市にも展開を拡大し、同時に北京、上海、香港の既存のハブを「加速して」成長させていく予定であると同社はコメントしている。
(本記事は抄訳になります。)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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