クラウドアプリ同士をつなぐAzuqua、1,080万ドルを調達

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Azuqua team
Image Credit: Azuqua

シリコンバレーはコンシューマー製品で知られているかもしれないが、シアトルはここ数年で「クラウドシティ」の地位を確立したことは間違いないだろう。Amazon の AWS や Microsoft の Azure といった人気のクラウドサービスもこの都市から誕生した。

シアトルを本拠地とし、クラウドアプリケーション同士をつなぐソフトウェアを提供する Azuqua は一日、Insight Venture Partners が主導するラウンドで1,080万ドルを調達したことを発表した。過去のラウンドに参加している Ignition Partnews や新規投資家として DFJ 本ラウンドに参加した。

Azuqua のドラッグ&ドロップをベースにしたデザインは、ユーザーがクラウドベースのアプリを異なる部署間でつなげることが可能だ。つまり、エンジニアリングのチームが JIRA を使っていて、マーケティングチームが Google Analytics を使っている場合でも、リアルタイムのフィードバックを得ながら、それぞれの仕事ツールの中で自分のタスクを管理することができる。

Azuqua のコーファウンダー・CEOである Nikhil Hasija 氏は VentureBeat へのメールで回答した。

インテグレーションの問題というのは、目がくらむほど人を引きつけるものです。誰でも二つのシステムを結びつけて、一つのプレイヤーにすることができるのです。

Hasija 氏によれば、Azuqua は150以上の異なるクラウドアプリケーションをつなぐことができるという。SAP、Marketo、NetSuite、Zendesk、ServiceNowといったアプリが含まれる。

サブスクリプションをベースにした料金モデルで、企業のサイズによって一ヶ月の料金は250ドルから2000ドルの範囲で決められる。企業向けのカスタムパッケージも提供可能だ。同社の200社の顧客には、Airbnb、Charles Schwab、HubSpot、PLZ Aeroscience、GEといった企業が名を連ねる。

クラウドアプリケーションインテグレーションに取り組むスタートアップは、他に Zapier、IFTTT、SnapLogic といった存在がいる。

Azuqua は2013年に創業してから、これまでに合計で1,630万ドルを調達してきた。今回の資金は、営業とマーケティングの促進、エンジニアの採用に使われる予定だ。現在、同社の社員数は45名である。

DFJ のビル・ブライアント氏は、シアトルを戦略的な投資ハブとみなおしており、メンローパークに本社をもつ VC である DFJ のポートフォリオ企業のうち9社がシアトルを本拠地としていると VentureBeat に語った。シアトルは、北カリフォルニアについで、もっともポートフォリオ企業が集まっている場所であるという。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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