ロンドンのFat Lama、シリーズAラウンドで1,000万米ドルを調達——P2Pレンタルマーケットプレイスを全米で展開へ

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不用品なら何でもレンタルに出すことのできるマーケットプレイスの Fat Lama は、イギリスを拠点とする新興ベンチャーキャピタルファンドの Blossom Capital がリードするシリーズ A ラウンドで1,000万米ドルを調達した。この案件には、Atomico のほか以前からの投資家である Y Combinator も参加した。

2016年にロンドンで設立された Fat Lama は、自転車住宅など自分が所有している物でマネタイズできる数あるマーケットプレイスの1つである。Fat Lama のピアツーピア(P2P)マーケットプレイスを使えば、ユーザはカメラやドラム、ドローン、DJ機器、ビデオゲームなどあらゆるモノを(無理のない範囲で)貸し出せる。

Fat Lama は以前にも300万米ドルを調達していたが、今回調達した1,000万米ドルと合わせて、チームの拡張とアメリカでの事業拡大を計画しているとコメントした。現在イギリス全土でサービスを展開しており、1月にはニューヨークでローンチしたばかりだ。アメリカ全土での展開に合わせて、都市専属のマネージャーを採用していくという。ニューヨークでの成長はロンドンと比較して3倍早いとしており、プラットフォームで取引している貸主の中には毎月1万米ドル稼ぐ人もいるという。

さらに、Fat Lama は同社マーケットプレイスでの全ての取引に最高3万米ドルの保険をかけているが、これはユーザが高級品を貸し出す際には大事な要素となる。極めて高い価格を理由として多くの関心を呼びそうな品物の場合には特に当てはまる。

所有よりはアクセス

Fat Lama
Image credit: Fat Lama

Fat Lama は、自宅のシェアリングや物流売買プラットフォーム人材採用など無数の業界でマーケットプレイスが急増するというテックシーンで広くみられるトレンドに乗ろうとしている。同社の考え方は全く新しいものではないが、ここには「所有よりはアクセス」という大きな変化が表れている。これはどの業界でも私たちが目にしているものだ。例えば音楽業界では、ストリーミングがダウンロードを凌いでしまった

Fat Lama の CEO、Chaz Englander 氏は次のように述べている。

消費者として、私たちはモノの所有に対する関心を失いつつあります。

当社においては、いつの日か、時々にしか必要としないモノを所有するのは、休日のたびに家を買い替えるのと同じくらい馬鹿げたことだと思うようになると信じています。金銭的な負担をかけることなく、そして所有することで環境に影響を及ぼすことなくモノの利用を楽しめるようになるでしょう。

Fat Lama は、今回のシリーズ A に投資した3社のほかに、著名な投資家からも資金提供を受けた。その顔触れには Greylock Partners、Gmail 考案者の Paul Buchheit 氏、Zynga の共同設立者 Justin Waldron 氏などがおり、いずれもシードで投資を行った。Y Cominbator のほか、シリーズ A をリードした Blossom Capital もかつて投資をしたことがある。

Blossom Capital の設立者である Ophelia Brown 氏は次のように述べている。

Fat Lama は、所有に対する消費者の考え方をまさに変革しています。

マーケットにおいて、この会社の強力なブランドは印象的です。企業の成長において、アーリーステージの段階でこれほどの存在になれるのは珍しいことです。

しかし、1つの大事な問題が残されている。南米でよくみられる、丸々太った哺乳類(太ったラマ)が社名の由来となっているのは何故だろうか?記憶に残りやすいというのがその理由だ。Seth Godin 氏の著作『Purple Cow』で有名になった助言に従ったものである。現実の世界で太ったラマを手にすることはない。だからこそ、このブランドが際立っているのだろう。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】