企業ブランディングSaaS「PR Table」運営、グリーVやUB Venturesなどから4.2億円を調達へ——〝EX改善〟に向けたスコアリング機能を充実

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2018.11.26

PR Table 取締役 菅原弘暁氏、代表取締役 大堀航氏、代表取締役 大堀海氏、社外取締役 堤達生氏
Image credit: PR Table

<26日正午更新> 堤氏と岩澤氏の、それぞれ社外取締役とアドバイザー就任の情報を追加。

広報・人事・経営企画向けブランディングSaaS 「PR Table」を開発・運営する PR Table は、グリーベンチャーズ、ユーザベースの投資部門である UB Ventures、デジタルガレージと講談社の JV である DK Gate、みずほキャピタルから約3億4,000万円を調達したことを明らかにした。同一ラウンドで11月末日を払込予定日としてに約8,000万円を調達する見込みで(調達先は現時点で非開示)、合計調達額は約4億2,000万円となる。

今回の調達を受けて、グリーベンチャーズ代表取締役の堤達生氏が PR Table の社外取締役に、UB Ventures 代表取締役社長の岩澤脩氏が PR Table のアドバイザーに就任する。

PR Table の2014年12月の設立以降の累積調達額は、今回の調達を含め約6億円。みずほキャピタルは前回ラウンドに続くフォローオン投資であり、今回出資した DK Gate の親会社デジタルガレージ傘下の DG インキュベーションは、前回ラウンドでリードインベスターを務めている。今回調達した資金を使って、PR Table では企業ブランドのコンテンツ化支援にとどまらず、社内コミュニケーションからリクルーティングまで、一気通貫して効果測定できる機能の開発と人材強化を図るとしている。

PR Table の CMS のダッシュボード(クリックして拡大)
Image credit: PR Table

PR Table は2014年12月、オズマピーアールやレアジョブ出身の大堀航氏や大堀海氏兄弟らにより設立。企業や団体の広報担当者や採用担当者らがブランディングなどを意図して、自社に関する感情のこもったメッセージを対外的に発信できるウェブサービス PR Table を提供している。現在の利用ユーザは1,000社以上で、現在公開されているコンテンツも1,000本以上だ。

User Experience(UX)や Customer Experience(CX)という言葉は耳にするようになって久しいが、最近では従業員を対象にした Employee Experience(EX)という言葉も生まれているようだ。会社の考えている思いを伝える意図からオウンドメディアを多数生まれているが、こうしたメディアは対外的に採用対象者(つまり自社への転職候補)のみならず、現在の社員に対するメッセージ発信にも頻繁に利用されている。EX の考え方においては、採用対象者と社員を区別しない形での運営が主流になっているようだ。

PR Table が提案する、PR における KPI や施策の考え方
Image credit: PR Table

したがって、PR Table の顧客窓口は、企業の広報部門ではなく、人事部門が8割を占め、会社のブランディングを司る経営企画部門が続く。読者の新規流入は NewsPicks やリクナビジャーナルのブランディッドコンテンツチャネル、SEO などのオーガニックなトラクションから獲得し、出口として社員候補へのフォローアップやコンバージョンは既存の HR テックソリューションと連携して運営されているケースが多い。共同代表取締役の大堀航氏は、「PR 版のセールスフォース、企業が自分を表現するアドビ的存在になりたい」と抱負を語ってくれた。

PR Table では27日、東京・虎ノ門で次世代の PR をテーマにしたカンファレンス「PR 3.0 Conference」を開催する。m-flo の VERBAL 氏や ☆Taku Takahashi 氏、伊勢谷友介氏らセレブリティを始め、多数の有識者が登壇する予定だ。

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