
ジャカルタに拠点を置く、分散型仮想通貨ゲームプラットフォーム「PlayGame.com」は、プラットフォーム「Tokenomy」上で ICO を実施し、トークン発行数は6億 PXG に達した。ICO のプレセール期間は9月10日から9月23日、パブリックセール期間は9月24から10月23日で、ETH、BTC、TEN が使用できた。公式な終了の2日前には配布上限である6億 PXG に達した。
今回の取引レートは、プレセール期間中で1 ETHあたり1万8,000 PXG、パブリックセール期間中で1 ETHあたり1万5,000PXGであった。
PlayGame.comはブロックチェーン対応のゲームプラットフォームで、開発者が頻繁に直面する透明性のなさや著作権侵害の問題、非効率な支払い、計算、配布といった問題を克服しようとしている。PXG を使うことで、ゲーム開発者とプレイヤーはすべての活動とトランザクションで透明性が保証される。
PlayGame は現在、新たに獲得した資金でビジネスをさらに加速させようとしている。同社は2018年11月末までにウォレットサービスをローンチする見込みだ。また、仮想通貨による決済代行、アカウントサービスやウォレット、トラストプロトコル、ベータ版 SDK を備えた総合的なサービスを2019年1月までにローンチする予定である。
来年の第3四半期までには PXG のバーチャル自販機とともに、世界レベルでの展開を始める予定。
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PXG はスマートコントラクトプラットフォーム機能を備えた ERC20 仮想通貨トークンである。ゲームパブリッシャーや開発者、仮想通貨ファン、そして世界中のゲームコミュニティはPXG を使って、手数料を引かれることなく仮想通貨で収益を上げることができる。
同社によると、HTML5 で は初めてとなるデバイスフリーのゲームプラットフォームで、プレイヤーは HTML5 ゲームをどんなデバイスからでもプレイできる。さらに、ゲームをダウンロードする必要すらない。
PlayGame.com の CEO である Anton Soeharyo 氏は言う。
私たちは CPI(1インストールあたりの広告コスト)戦争における健全な競争を活用します。そこではインディーズのスタジオとタレントが協力して、長期にわたる開発期間の中で無料でプレイできるゲームを開発することができます。これは大手のゲームスタジオが抱えている、減り続けるプレイヤーと収益という問題に対処するための方法の1つだと思います。
PlayGame.com は PXG トークンの数に10億という制限を設けている。PXG ユーザはイーサリアム仮想マシン(EVM)からスマートコントラクトの展開と実行を行うことができるだけでなく、仮想通貨の複雑な要求規則を有効にしたり、インセンティブの仕組みを自動化することもできる。
2018年に設立された同社は、2019年末までに東南アジアの未進出地域、日本、韓国、中国にもビジネスを広げていく予定である。
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