インドネシアのTouchTen Gamesが、グリーと500 Startupsから資金調達——ゲームパブリッシング・プラットフォームの開発を強化

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CEO Anton Soeharyo(左から3人目)、COO Rokimas Soeharyo(右から3人目)、CTO Dede Indrapurna(左から2人目)

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

Touchten Games は、ジャカルタを拠点とするゲーム開発スタートアップだ。これまでに Ramen Chain や Sushi Chain のようなゲームアプリに加え、ゲーミフィケーションの要素を取り入れた O2O プラットフォーム「Touchten Platform」、ネコ耳婦人警官ゲーム「Target Acquired」で Kickstarter キャンペーンを成功させている。

7日、TouchTen Games は、シリーズCラウンドでグリー500 Startups から資金調達したと発表した。調達金額や出資比率については開示されていないが、関係者の話によれば、調達規模は 7-figures(米ドル換算で7桁であるため、日本円で数億円程度)に上ると見られる。これは2013年11月〜2014年3月にかけてに実施した、シリーズBラウンドでのサイバーエージェント・ベンチャーズからの資金調達、および、日本のアニメプロダクションであるトムス・エンターテイメント、シンガポールの United Overseas Bank のVC部門である UOB Venture Management、インドネシアのインキュベータ Ideosource からの資金調達に続くものだ。

今回の調達の目的について、TouchTen Games の共同創業者で CEO の Anton Soeharyo 氏に話を聞くことができた。

これまで、TouchTen Games はゲームデベロッパとしてやってきたが、今後は、ゲームデベロッパをやりながら、プラットフォーム(パブリッシャー)にもなりたいと思っている。プラットフォームをやることで、そこで多くのインドネシアのゲームデベロッパが活躍できるようになり、ビジネス機会を創出するからだ。

このために、(O2Oプラットフォームの)TouchTen Platform にソーシャル機能を追加している。ギフトを贈る機能、対戦機能(ゲーミフィケーション)、それにサードパーティーのしくみに頼らない独自のアナリティクス・システムだ。

アナリティクスの開発に一番お金がかかる。ウェブの世界と違って、ゲームでは、サードパーティーのアナリティクスのような、セッションやリンクによる計測は役に立たない。プラットフォームを使えるようにするには、アナリティクスが必要になる。プラットフォームが使いやすいものになれば、インドネシアや東南アジアだけでなく、全世界のゲームデベロッパに使ってもらってもいい。

東南アジアには、ゲームデベロッパは数多くあるものの、パブリッシャーが少ないことは各所で課題に上がっている。TouchTen Games はこの点にビジネスチャンスを見出したわけだ。今回のグリーとの関係により、TouchTen はグリーが持つ日本でのゲームパブリッシャーとしての知見を活用することができる。グリーが版権を持つ人気ゲームタイトルを、インドネシアでローカライズして展開することもやりやすくなるだろう。また、グリーからの出資の背景には、グリーが東南アジアで O2O ビジネスを展開したい意向があるとされている。

TouchTen Games は2009年の設立。将来のイグジットの計画などについては不明だが、最近の Soeharyo 氏の言動を聞いていると、一スタートアップの経営者というよりは、インドネシア国内やインドネシアと日本をつなぐスタートアップ・エコシステムの醸成に興味を抱き始めているようだ。Touchten Platform の成功により、多くの東南アジアのゲームデベロッパが世界市場にリーチできるようになる日を楽しみにしたい。

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