Alibaba(阿里巴巴)、ストリーミングサイト大手「bilibili(嗶哩嗶哩)」の持分8%に当たる約2,400万米ドルを出資——コンテンツドリブンeコマースに賭ける

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bilibili(嗶哩嗶哩)

中国の巨大テック企業 Alibaba(阿里巴巴)は14日、SEC(証券取引委員会)への申請により同社のマーケットプレイス「Taobao(淘宝)」が中国の動画・エンターテインメントプラットフォームの Bilibili(嗶哩嗶哩)に約2,400万米ドルを出資したと発表した。持分は8%に相当する。

両社は昨年12月から提携関係にあるが、今回の出資によりその関係は一層深まる。この関係の下で、Taobao と Bilibili はクリエイターを呼び集めて双方のプラットフォームでの商業化を進めていくと述べた。

「コンテンツこそが王様」という標語は、最近の中国におけるコンテンツドリブン e コマースの台頭に表れている。中国のマイクロブログプラットフォームの Weibo(微博)には、KOL(インフルエンサー)、俳優、エージェンシーを支援するために今後2年間で20億人民元(約330億円)を投資する計画がある。Kuaishou(快手)や Douyin(抖音)といったショート動画アプリも、この波に乗ろうとしている。

Bilibili が強みとしているのは、ミレニアル世代が向き合うコンテンツが、経済的な自立性を高めつつある中国のデジタルネイティブの変化する嗜好に追いつこうとしているテックの巨人企業にとってとりわけ魅力となっていることだ。Bilibili ユーザの80%以上は1990年代以降の生まれである。

Alibaba は中核的な e コマース事業に加えて、Bilibili との提携により新たな分野に進出することになるだろう。Alibaba が支援するフードデリバリーの大手 Ele.me(餓了麼)は、中国の若年アニメファンをターゲットとして Bilibili と共同で会員制販促プログラムをローンチした。Bilibili で2番目に大きい株主の Tencent(騰訊)は、プラットフォーム上でアニメとゲームを共有・運営することで提携関係にある。中国では、テックのスタートアップがこれら大手2社から出資を受けるのは稀なケースである。

中国の ACG(アニメ、マンガ、ゲーム)ファンの中心という地位を強化するために、Tencent は12月に競合の NetEase(網易)からマンガ関連の資産を取得した。

Bilibili の人気は高いものの、収益面では今も問題を抱えている。米国に上場する同社は昨年第3四半期、2億270万人民元(約33.4億円)の純損失を計上した。前年同期の290万人民元(約4,800万円)の損失から大幅に悪化したのだ。商業化に向けた同社の動きの背景には、業績面での圧力が関係しているのかもしれない。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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