エンターモーション、XTech Ventureらから約2億円を資金調達——店舗集客アプリとCRMで、ニューリテール事業に完全ピボット

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2019.2.12

左から:XTech Ventures 手嶋浩己氏、あおぞら企業投資 久保彰史氏、エンターモーション 島田大介氏、エンターモーション 竹村義輝氏、SKY グループインベストメント 針谷祐司氏、XTech Ventures 西條晋一氏

<13日14時30分更新> 文中の「PC デポ」となっていた表記を「オフィス・デポ」に訂正。

店舗集客アプリおよび CRM「Insight Core」を開発するエンターモーションは12日、XTech Ventures をリードインベスターとして約2億円を調達したと明らかにした。このラウンドに参加したのは、カクヤスやオフィス・デポなどを傘下に擁する SKY グループホールディングスとあおぞら企業投資が運営する酒類飲食活性化ファンド「SKY-AZ 1号」、第一勧業信用組合とフューチャーベンチャーキャピタルが運営するファンド「かんしん未来2号」。SKY-AZ 1号にとっては、初めての出資となる。

エンターモーションでは、同社では今回の出資を受けて Insight Core の開発と営業強化を図るとしている。

エンターモーションは2003年9月の設立。スタートアップとしては古参的存在だ。設立当初はモバイル広告媒体やキャンペーンサイト ASP を行なっていたが、ここ数年はクーポンの配信やセール情報のキュレーションなど O2O ソリューションの提供へと傾倒し、O2O の開発受託を中心に事業を行なってきた。開発受託は費用が高額となるため、そういったソリューションが導入できるのは大型チェーン店舗に限られた。小売業や外食産業に求められる O2O 機能をパッケージ化/フレームワーク化し、中小規模の企業や店舗でも SaaS 的にサービスを提供できるようにしたのが Insight Core だ。

Insight Core
Image credit: Entermotion

自社アプリ開発を半ばクラウド化できるという点では Yappli にも一見似ているが、メインターゲットである小売業や外食産業の集客への貢献に特化している点で差別化しているそうだ。彼らの店舗の来店客に、いかにアプリを利用してもらえるか、ダウンロードしてもらえるかについては、店舗と一体とになり、店内放送のアナウンス内容から POP の貼り方まで工夫しているという。エンターモーションは、エンドユーザである来店客のアプリ起動回数に応じてサービス利用料を課金する。

理想としては、どれだけ集客に貢献できたかのコンバージョンを反映できるとよいが、今のところは、アプリの起動回数でカウントさせてもらっている。閑散期であれば結果としてアプリの起動回数は減るので、売上が減った時期に支出を減らす上で店舗にとっても都合がいい。(代表取締役会長の島田大介氏)

新たな集客施策としてサブスクリプションモデルを始める飲食店も増えつつあるし、財布が分厚くなると毛嫌いされがちな理由から、顧客優遇のポイントカードのデジタル化を図る小売店舗も増え始めた。こういったトレンドも、エンターモーションにとっては追い風となるだろう。小売業や外食産業が顧客であることから、拡販活動は「半ばドブ板営業的(島田氏)」としながらも、彼らとのコミュニケーションチャネルを確立している点が、今後現れる競合に対して参入障壁として有利に働くだろう。

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