両者は共同で、2月17日に実施される「平成30年度兵庫国民保護共同訓練」において、Spectee の AI アナウンサー「荒木ゆい」の機能を活用し、空から災害時の多言語情報発信の実証実験を行う。この訓練は、化学剤散布・不審物設置(爆破テロ)・サイバーテロといったテロの同時発生を想定、国・県・市や警察、消防、自衛隊、医療機関等の関係機関における初動対応の確認を行い、各機関の能力向上を図るとともに相互の連携強化を図るもの。
イベントの冒頭、オープニングセッションに登壇した IT 批評家の尾原和啓氏と、神戸市 CIO で Code for Japan 代表理事を務める関治之氏は、共に GovTech に関わるようになった契機が、2011年の東日本大資産震災の経験だったことを紹介。尾原氏は当時グーグルでモバイルビジネス開発を統括していた立場から Google Crisis Response などを通じた被災者への情報支援に注力、また、関氏は情報ボランティア活動をきっかけに Code for Japan を設立した。
左から:中沢久氏(モデレータ、神戸市 IT イノベーション専門官)、清水義弘氏(ためま代表取締役)、真柴由実氏(神戸市長田区係長)、太田恒平氏(トラフィックブレイン代表取締役社長)、三嶋潤平氏(神戸市役所 係長) Image credit: Masaru Ikeda
ためまっぷ by ためま …… 街の掲示板のオンライン版。チラシなどをスマートフォンで撮影し、簡単に投稿できる。神戸市長田区で子育てサークルを活性化させたいという要望を実現。
ACALL FRONT by ACALL …… 場所にとらわれることなく、デジタル技術を使って働き方を変えられるソリューションを開発。窓口案内業務をデジタル化することで、どの職員が対応しても、市民の要件に合わせて適切な担当にスムーズに案内できるようにした。
地域コミュニティ交通の予約システム by コガソフトウェア …… 神戸市北区淡河町ゾーンバスの定型電話業務の自動化。地域の足として高齢者からの要望に応じて配車されるバスサービスだが、ドライバが受電担当を兼ねていたため、不在時や運転時の受電ができなかった。ユーザが高齢者であるため IVR(Interactive Voice Response)を導入し、ドライバの負担を3割程度下げた。
Diground by ディグランド …… 神戸市内商業地区における消費者の回遊性向上を模索。モバイルアプリを使ってスタンプラリーを行い、ヴィッセル神戸の協力を得て、特定の地点に行ってアプリを立ち上げると、サッカー選手の動画メッセージが見られるような仕組みも提供した。今後、全国の自治体と同様の取り組みに臨みたいとしている。
職人さんドットコム by 職人さんドットコム(神戸)……建設業界の職人向けの求人マッチングサイト(関連記事)
PISCES by ピスケス(東京)……遠隔で働くチームの 3D オンラインビジネスコミュニケーションツール
Visual Design Cafe by Visual Design Cafe(神戸)……ゲーム開発のスピードや品質を向上させるための、3Dモデルのオンラインライブラリ
GPU Eater by Pegara(アメリカ)……機械学習(ディープラーニング)が稼動するためのハードウェアや OS などのプラットフォーム一式を、インターネット上のサービスとして提供
以下、2チームは諸事情により登壇なし。
VAAK by VAAK(東京)……映像解析技術と機械学習(ディープラーニング)を活用し、万引きの未然防止や無人店舗構築サービスを提供
Driver Design Studio by Driver Design Studio(タイ)……自動車メーカーが販売した車から情報を収集し、顧客への商品提案などにつなげる IoT サービス
Web2ship by Web2shipVisual Design Cafe by Visual Design CafeTokyo Techies by Tokyo TechiesTeamFinder by NoborderT-ICU by T-ICU職人さんドットコム by 職人さんドットコムSagri by SagriPISCES by ピスケスKiara by GenioHoney Magazine by OKKOCPU Eater by PegaraExCamp by forentELXR by ELXRdoot! by doot!Clarity by ClarityBuyandship by BuyandshipBonyu by BonyuBeacon by Lizuna G.K
神戸市は24日、スタートアップコミュニティを運営するスタートアップである Creww と共同で、神戸市および関西地域に拠点を置く企業とのオープンイノベーションに特化した、アクセラレーション・プログラム「KOBE OPEN ACCELERATOR」を開始することを明らかにした。このプログラムへのエントリ受付は既に開始されており、締切は2月17日。5月下旬を目途に、選考されたスタートアップと具体的な取…
神戸市は24日、スタートアップコミュニティを運営するスタートアップである Creww と共同で、神戸市および関西地域に拠点を置く企業とのオープンイノベーションに特化した、アクセラレーション・プログラム「KOBE OPEN ACCELERATOR」を開始することを明らかにした。このプログラムへのエントリ受付は既に開始されており、締切は2月17日。5月下旬を目途に、選考されたスタートアップと具体的な取組内容が発表される見込みだ。
このプログラムに参加する大企業は、神戸の FM ラジオ局 KissFM KOBE の親会社で各種メディア事業を営む SRC、関西電力を母体とする通信会社ケイ・オプティコム、コープこうべ、金属加工大手の中西金属工業、各種小売事業などを営む都ホールディングス、大阪に本店を置く りそな銀行 の6社。エントリーのテーマについては特に定められていないが、反社会的内容や法律に違反する企画、サービスの売り込みなどは受け入れ対象から除外される。