Lyftの「電気自動車充電タダ」にみるライドシェアドライバー負担軽減の動きーーシアトルから開始

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ピックアップSeattle becomes first city where Lyft riders can request electric cars

ニュースサマリー:米国でライドシェア事業を展開するLyftは6日、新サービスとして電気自動車(EV)・ハイブリッド車を選択できる「Green Mode」をテスト開始したと発表した。米シアトルで選択可能になっており料金に変動はない。

Lyftによれば、シアトルを最初の場所として選んだ理由として、すでに電気自動車やハイブリッド車を登録しているドライバーが他州と比べ多かったことを挙げている。試験運用後は、対応する州を順次増やしていくという。

また、Lyftが運営するレンタカーサービス「Express Drive」を利用すれば、ガソリン車を所持するオーナーであっても、電気自動車・ハイブリッド車を借りることが可能だ。Express Driveでは、基本的にレンタル料のみのチャージングで充電などのサービスを無償にて受けることが出来るため、ドライバー側にとっても費用面でメリットがある。

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話題のポイント:カーシェアにおいて、ドライバー側が抱える大きな不安の一つにガス代やメンテナンス費用の負担がありました。Lyftが提供するExpress Driveも、今まではどうしてもガス代がネックとなり、利用者の収入に大きく影響していました。

今回、LyftがEV車のレンタルサービスをExpress Driveにて開始したことは、もちろんユーザー層の拡大も大きな狙いのひとつですが、レンタル料金に無制限の充電サービスを付帯させたことは大きな注目点だと思います。

近年、カーシェア事業はUberやLyft、DidiにGrabなど市場規模がどんどん大きくなっています。その中で、ユーザー利益だけでなく、ドライバー側が受けることができる利潤にも着目し始めたことは市場がひとつ次のステージに移りつつあることを示唆しているように思えます。

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