日本ファッションを扱う中国のニューリテールスタートアップYoren(游仁堂)、シリーズBでローソンやティーガイアから1,100万米ドルを調達

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Yoren(游仁堂)のモバイルアプリ
Image credit: Yoren(游仁堂)

日本ファッションの国際市場への販売を狙う、中国の小売事業者 Yoren(游仁堂)は、ローソン(東証:2651)とティーガイア(東証:3738)をリードインベスターとして、1,100万米ドルを調達したことを明らかにした。

Yoren は近い将来、マレーシアとタイへの進出を計画している。同社はこれまで、日本ファッションの購入を希望する中国人のショッピングの場所になるべく注力しており、現在750万人の顧客がいるという。

Yoren は今回調達した資金を使って、東南アジア進出に加え、同社の持つ「OMO 戦略」に向けたテクノロジーを強化する。OMO とは東南アジアでは馴染みの無い言葉だが、「Online Merge Offline」の略で、Alibaba(阿里巴巴)の Jack Ma(馬雲)氏によって作られた言葉と考えられている。

OMO 戦略の最も極端な例は、店舗内に従業員がおらず、購入者が商品をそのまま店外に持ち出せる(そして、適宜課金される)というものだ。Alibaba と Amazon は中国とアメリカでそれぞれ、このような体験を実現できる店舗を有名にしている。

この戦略を実現するには、伝統的な e コマースと、人工知能やビッグデータ連携など最先端テクノロジーの融合が求められる。Yoren は報道発表の中で、次のように書いている。

我々は、サービスとしてのデジタル環境と、迫り来る重要な管理の問題として、増えつつある接続ネットワークから収集されたビッグデータの最適な利用方法を予見している。

その目標は、中国の次世代小売事業者となり、顧客に対しより良い商品への道筋を提供することだ(おそらく、将来はマレーシやタイでも提供することになるのだろう)。Yoren は2011年、金田修氏が設立。金田氏は以前、JD.com(京東)に勤務していた。

【via e27】 @E27co

【原文】

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