
Image credit: iWEECARE(愛微科)
台湾のヘルステックスタートアップ iWEECARE(愛微科) は6月4日、シンガポールの Verge HealthTech Fund がリードしたプレシリーズ A ラウンドで100万米ドルの資金を確保したことを発表した。
このラウンドには、台湾と米国に拠点を置く Translink Capital ならびに Darwin Venture(達盈創投) も参加している。
加えて、iWEECARE が世界最小を掲げる同社のスマート体温計「Temp Pal」がヨーロッパ連合と台湾の両方で販売承認を取得した。
Temp Pal はワイヤレスで体温を追跡するソリューションであり、スマートアラートを組み合わせたリアルタイムモニタリングが可能だ。特許取得済みの切手大のソフトパッチに、温度センサーと特別仕様の薄型バッテリー(持続時間2~3日)、そして Bluetooth を搭載している。
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Image credit: iWEECARE(愛微科)
この小さなパッチが、独自のモバイルアプリを通じてセキュアなクラウド上に身体データを送信し、リアルタイムでチャート化して必要に応じてアラートを出す。Temp Pal は集中型トラッキングと複数端末からの分析も可能であるため、病院やクリニックで利用することもできる。
現在の市場はペン型デジタル体温計と耳式体温計が席巻しており、2025年までに15億米ドル規模に達すると見込まれているが、Temp Pal はこの予測に一石を投じようとしている。
iWEECARE の CEO である Glen Tseng 氏は次のように話している。
乳幼児や患者さんたち、妊娠を計画しているご夫婦などにとっても、継続的なリアルタイムの体温モニタリングは重要です。従来の体温計は、使用する人の日頃の行動様式や定期的に測定しようという努力に依存するため、生活の質が下がったり、あいまいな医療判断につながったりします。当社はこの問題に対して、親しみやすく苦痛の無いソリューションで取り組みたいと考えています。
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