Facebookが「Messenger Rooms」公開、Zoomのような会議室(ルーム)を作成可能に

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ピックアップ:Introducing Messenger Rooms and More Ways to Connect When You’re Apart

ニュースサマリー:Facebookは25日、新たなビデオ通話サービス「Messenger Rooms」を発表した。同サービスはモバイル・デスクトップの両者どちらからでも利用可能で、URL招待制を取る。Facebookにアカウントの有無は問わない。

新規にルームを作成する場合は「Create a Room」と表示される画面を押すと、リンクの生成が可能だ。また、既存のルームに参加する場合はニュースフィード上部(ストーリーズより上部)に表示されるアイコンをタップすることで参加できる。また、Messengerアプリを持っていれば、ウサギ耳のようなARエフェクトや、没入感のある360度の背景やムード照明など、AIを使ったおなじみの機能も利用できる。

同機能は、米国を始めとする少数の国に既にテストリリースされており、数週間以内にはグローバルリリースを迎えるとしている。また、近日中にはInstagram Direct、WhatsApp、Portalからもルームを作成できるようになる予定。

話題のポイント:ついにFacebookから、ビデオ通話のルーム機能がリリースされました。ZoomやMicrosoft Teamsなどで使われている会議室機能で、現段階では日本へのリリースはされていないようです。

さて、このタイミングでFacebookが新たにビデオ通話サービスのリリースへ踏み切った背景は何でしょうか。もちろん、究極的にはCOVID-19に向けたサービス拡充ですが、同新機能は実際にユーザーの需要が数値として見られたことによるリリースであることがわかります。

同社によれば、同社が保有するWhatsApp並びにMessengerを通した通話機能は毎日7億回以上利用されており、特にビデオ通話の利用が3月には倍増近く増加したそうです。そこでMessenger Roomsリリースにあたり、同社創業者のマーク・ザッカーバーグ氏は以下のような投稿をしています

I hope these new product updates will help bring people closer together and help us all feel more present with the people we care about during this period. (新機能Messenger Roomsが、この苦しい時期により多くの人たちが大切な人との距離を近く感じられことに少しでも協力できることを願っています)。

Messenger Roomsはあくまで友人や家族間におけるコミュニケーションツールとしての利用が想定されているのだと思います。つまり、現時点ではZoomやMicrosoft Teamsへの直接的な対抗ではなく、あくまでターゲット層は既存のFacebookユーザーとなります。利用シーンについても家族間通話やバーチャルデートなどが提示されてることからも明らかです。

同社ブログで述べられていたように、急激なビデオ通話の上昇、ユーザーの行動変容に基づく需要算定で明らかに「複数対応の高機能ビデオ通話」を同社がこのタイミングでリリースしたのは当然の流れだったのでしょう。

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振り返ってみると、Zoomはビジネス利用のデフォルトと化してきていましたが、友人間のフランクなビデオ通話までもZoomが利用されるのには違和感がありました。そうした利用者層のギャップをうまく埋めた、Facebookにしか出来ないといえるビデオ通話市場への参入でした。

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さらにFacebookは、自社プラットフォームにてビジネス向けチャット・コミュニケーションツール「Workplace」を運営しています。1つの機能では、非常にSlackと近い機能を提供しており、メッセンジャーをさらにビジネスライクに利用したい需要に応えたものです。

つまり、同社の発表通り初期ステップにおいてMessenger Roomsは一般ユーザー向けなのは需要の高まりからして必然ですが、いつでもビジネス向けの機能としてRoomsを提供する準備は整っているといえます。

すぐさま、Messenger RoomsがZoomやMicrosoft Teamsと対峙するストーリーは想像できませんが、いずれどこかのタイミングではバッティングするのでしょうね。

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