7,000企業のうち新規採用は46%ーーレイオフは21%、雇用凍結は32%【Candor調査】

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求人を行う企業は46%
Image Credit: Candor

新型コロナのパンデミックの最中でも新規採用を続ける企業は46%、21%が従業員の一時解雇を行い、32%が新規雇用を凍結ーーテックワーカーの給与交渉を手助けをする企業、Candorの7,000社以上に上るクラウドソースデータに関する報告だ。Indeed.comも求人情報に関する新しいデータを提供している。

これらのデータは雇用状況に関する従業員からの報告に基づいており、コロナウイルスの経済への影響をリアルタイムで反映している。

B2C市場の企業では42.5%が一時解雇を行い、求人を続ける企業は36.6%にとどまった。雇用凍結を行っている業界はマーケティング、広告、PR、教育、eコマース、マーケットプレイスだ。

ビデオ会議のZoomの急成長に代表されるように需要が高まっているテクノロジー業界では、解雇を行う企業100に対し162の割合で新規採用を行う企業の方が多い。業界内で見ると、配送および物流企業では100対175、バーチャル教室企業は100対400、ビデオゲーム企業は100対1,000、バイオテック企業は100対370と、求人を行う企業の方が多くなっている。一般消費者向け企業の10〜20%はレイオフを行っている。旅行会社や航空会社は大打撃を受け、アパレルやフットウェア企業ではレイオフを行っている企業の方が求人を行う企業の2.5倍も多い。

Indeedによると、ソフトウェア開発の募集は25.9%減少、ホスピタリティおよび観光は62.9%減少、保育は52.4%減少、芸術・娯楽は46.7%減少、銀行・金融は35.8%減少、倉庫業は34.9%減少、看護は23.7%減少、医薬は15.3%減少した。Indeedは2020年3月の求人そのものが2019年3月に比べ30.8%減少したとしている。

地域差

新規採用が行われている地域
Image Credit: Candor

現在採用活動を行っている企業のうち約40%は米国にある。米国企業のうち人員削減を行っているのは27.7%だ。英国企業の41.4%が新規採用、21.7%が一時解雇を行っている。

インドのベンガルールは雇用が大きく伸びている。サンフランシスコ・ベイエリアではリモートワークが推進されているにもかからわず企業の48.1%が採用を行っている。シリコンバレーの5社に1社は労働者を解雇している。カリフォルニア州サンディエゴ、マサチューセッツ州ケンブリッジ、フランス・パリでは雇用凍結やレイオフを行う企業よりも採用を行う企業の方が多い。

対照的に、パンデミックの影響が甚大だったニューヨークでは採用を行う企業は36.1%しかない。他にもトロントは31.2%、ヒューストンは29.2%と苦境に立っている。

このような低迷は世界中で見られる。ニュージーランドはCOVID-19への素早い対応が評価され、感染者数も比較的少なく抑えているが、国内の求人件数は急激に減少している。4月10日現在、Indeed.comではオーストラリア、イギリス、カナダ、アイルランドでの求人が40%以上減少している。

求人の減少率(国別)
Image Credit: Indeed

企業の規模別に見ると、従業員数が10人以下の企業では60%以上が新規採用を行なっている。大規模な非公開会社はこの機会を利用して「適切な規模」にするか、バーンレートを下げてランウェイを伸ばしている。

公開会社も非公開会社もレイオフ率は同程度だが、採用率は非公開会社が42.68%、公開会社が31.85%と、公開会社の方が低くなっている。

求職者のとるべき道

公開会社と教育関連企業は求人率が少ない
Image Credit: Candor

前述の通り、小規模で歴史の浅い企業の方が多く採用を行っており、公開会社・教育関連の企業は採用数が少なくなっている。したがって職を探している人は小さなスタートアップが最善の選択となるだろう。高額の給与を支払うことはできないかもしれないが、即戦力を求めている。政府関連の職も現在拡大中だ。

Candorは求職者に向けてこう語っている。

世界中の経済がひっくり返っていることは否定できません。そして、このことが採用状況に明らかな影響を及ぼしています。パンデミックの影響を受けない場所や業界はありません。求職者は時代の変化に適応する必要があります。

人材を求めている会社とそうでない会社を見分けることに注力してください。パンデミック後も長期的に成長する可能性をもつ産業を探しましょう。マスクを売る企業は短期的にはうまくいくかもしれませんが、長期的なビジョンを持ってテクノロジーやヘルスケア、教育に投資している企業が最も安全な賭けだと言えるでしょう。

※本稿は提携するVentureBeat記事の抄訳になります

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】