ピックアップ:Megvii open sources proprietary deep learning framework MegEngine
ニュースサマリー:中国において顔認識技術で急成長中のMegvii(昿視)は3月に「Brain++」の正式リリースとディープラーニングフレームワーク「MegEngine(天元)」をオープンソースとして全世界に展開することを発表している。
これにより全てのAI開発者がアルゴリズム構築をすばやく実現し、エンタープライズ企業がAI開発において開発コスト削減、開発効率向上、高度なセキュリティのメリットを享受できる。同社の顔認識技術はAlipay(支付宝)の顔認証決済「Smile to Pay(刷臉支付)」にも採用されている。
詳細情報:Megviiの独自AI開発プラットフォーム「Brain++」はMegEngine、MegCompute、MegDataの機能を含めた3構造で構成されている。MegEngineは2014年から開発が進み、オープンソースとして今年3月にAlpha版を公開、6月にBeta版、9月に正式をリリース予定。
- これらの技術は画像の分類、オブジェクトの検出、オブジェクトのシーンなどの大量の画像やビデオのトレーニングなどの複雑な視覚的タスクに非常に適している。自動機械学習技術(AutoML)を統合することにより、AI開発のハードルを下げている。
Brain ++プラットフォームの重要性は、Visual Studio のような、より統合された開発環境をユーザに提供し、AI開発からアプリケーションまでワンストップで、AI開発者のニーズを満たすことにある。プロトタイプから本番開発の展開に至るまでの製品の時間コストが数週間または数カ月から数時間に短縮される。(共同創設者兼最高技術責任者であるTang Wenbin=唐文斌氏)
- Brain++は既に顔認識アルゴリズム、歩行者認識アルゴリズム、モバイル撮影強化、銀行のID不正検出アルゴリズム等の利用ケースで中国企業のアプリ開発に貢献しており、中国における2019年度人工知能ソリューションとして受賞もしている。Brain++、MegEngine、GitHubオープンソースは以下にある。
- Brain++公式ウェブサイト
- MegEngine公式サイト
- GitHubオープンソースURL
背景:顔認識プラットフォーム「Face++」においては今年から日本でも展開しているが、現在はエンタープライズ向け次世代AI開発オープンソースプラットフォームBrain++の開発に注力している。プラットフォーム拡大により、AI開発の長期的繁栄を促進する。
via Megvii(昿視)
執筆:國本知里/編集:平野武士
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