オンライン行政の普及で、ナレッジQ&Aの役割が増す中国

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Image credit: jiemian.com(界面)

ピックアップ:艾瑞咨询:在线政务服务需求增长,近八成百度知道用户愿通过问答参与互动

ニュースサマリー:リサーチ会社の iResearch(艾瑞)は、中国におけるオンラインナレッジプラットフォームの動向を分析した資料「2020 China Online Knowledge Questions and Answers Industry White Paper(中国在線知識問答行業白皮書)」を8月25日に公開した。同資料では、行政サービスのオンライン相談はコロナ流行中にピークに達し、オンラインナレッジ Q&A プラットフォームが重要な役割を果たしたことを示している。

詳細情報:近年、中国ではオンライン行政サービスの普及が進んでおり、2020年4月末のオンライン行政サービスユーザ数は6億9,400万人に達している。2018年末と比較すると、76.3%増加しており、インターネットのユーザ総数の76.8%を占めているとレポートされている。

  • オンラインナレッジ Q&A プラットフォームは迅速かつ信頼できる情報を提供するのに役立っている。特に Baidu(百度)はユーザが信頼出来る質問の数が毎年150%以上増加しており、2019年は政府関連のニーズに関する検索が日に7,000万件あった。
  • 調査によると、検索エンジンとオンラインナレッジ Q&A サービスはユーザへの浸透率が高く、80%を超えている。知識や情報が豊富になる現在、ユーザは上流のナレッジを見つけ、共有していく意欲が高い。
  • 特にオンラインナレッジ Q&A サービスの性別分布でも男性が55.8%とやや多く、78.2%以上の学士号以上のユーザと、教育水準の高い24~35歳が多い。
  • オンラインナレッジ Q&A サービスに対して、ユーザの62.5%は支払いをしており、専門的な問題を解決することや、より質の高い回答を得るためであれば支払いは厭わない。
調査によると、ユーザの62.5%がオンラインナレッジ Q&A に対して支払いをしている。
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背景:中国では Baidu が検索市場を独占状態だったが、Alibaba(阿里巴巴)、Tencent(騰訊)、ByteDance(字節跳動)等のテック大手も買収等で検索マーケットを広げようとしている。

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via Lanjinger.com(藍鯨財経)

執筆:國本知里/編集:岩切絹代・増渕大志

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