建機の自動運転とテレワークを実現するARAV、東大IPCから6,300万円をシード調達

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ARAV が YouTube に公開した動画から
Image credit: Arav

建設現場の DX や自動化を目指す東京大学発スタートアップ ARAV は8日、シードラウンドで東京大学協創プラットフォーム(東大 IPC)から6,300万円を調達したことを明らかにした。東京大学産学協創推進本部のスタートアップ支援プログラム「東京大学 FoundX」と東大 IPC では、共同でのスタートアップ支援を明らかにしているが、本件は FoundX 参加のスタートアップが東大 IPC から出資を受ける初めての事例となる。東大 IPC は昨年、「AOI ファンド」を組成しているが、このファンドからの出資かどうかは不明。

ARAV は、動作拡大型スーツを開発するスケルトニクス(2017年にココンが買収、その後、昨年、ピーシーデポ傘下のイーダブリューデザインが買収し事業統合)の創業メンバーで、スパルで運転支援システム「EyeSight(アイサイト)」の開発に従事後、完全無人トラックによる物流システムスタートアップ Yanbaru Robotics を創業した白久レイエス樹氏により2020年創業。ARAV では、建設重機の遠隔制御・自動化技術により建設現場の DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいる。

ARAV は昨年、国土交通省の「建設現場の生産性を向上する革新的技術」に選定(金杉建設と「R2三郷・吉川河川維持工事」で)。また、伊藤忠 TC 建機と「建設機械の遠隔操作実用化に関する開発業務委託契約」を締結し、ARAV の建機遠隔操作技術をベースに災害対策用遠隔建設機械操作システムの早期実用化を目指している。遠隔操作 SI のビスペルと共同で、準天頂衛星みちびきのセンチメータ級測位補強サービスを活用した油圧ショベルの積み込みタスク自動化に成功した。日建や平賀建設とは、クローラーダンプ用の遠隔操作システムの事業化を開始した

via PR TIMES

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