シードVC「NOW」が2号ファンド設立、1号出資のヌーラボや「食べチョク」運営など躍進

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NOW共同代表を務める家入一真氏と梶谷亮介氏

シード向けベンチャーキャピタル「NOW」は4月16日、2号となる「Founder Foundry 2号投資事業有限責任組合」の設立を公表した。設立は3月で、無限責任組合員はFounder Foundry有限責任事業組合が務め、運営会社であるNOWと同社共同代表を務める家入一真氏と梶谷亮介氏がこのファンドの組合員となる。運営期間は10年。

2号ファンドに出資したのは新生銀行、SMBC日興証券、グリー、FFGベンチャー投資事業有限責任組合第2号、GMOインターネット、東海東京インベストメント、松井証券、K&Pアセット・マネジメント、ベクトル、個人として金子好之氏、窪田剛氏。現在、ファーストクローズに向けて大手金融機関や事業会社などが関心示しており、上限として100億円までの出資を受け入れる。SMBC日興証券やGMOインターネット、松井証券が2号ファンドから参加した。

NOWはヌーラボのような成長期のスタートアップにも今後出資する計画

同社の設立は2018年3月。同年5月に設立した1号ファンド「Founder Foundry 1号投資事業有限責任組合」では合計74社のスタートアップに対し、追加出資含めて100件の投資実行をした。同社の説明によると、9割がシード期(創業期)のスタートアップで、平均すると2,500万円ほどの出資額となった。

一方でヌーラボ(プロジェクト管理ツール「backlog」提供)のようにステージが進んだ企業への投資もある。2号ではこのシードの割合を7割から6割程度に引き下げ、ミドルやレイターまで対応する。領域については1号と同じくSaaS、DX、SNS、D2C、ブロックチェーン、EC、AR/VR、SDGsなど、B2B、B2C問わずオールジャンルで投資活動を実施する。

その他の主な投資先としては、動画制作ツールのSaaSのリチカや、オンラインフィットネスのSOELU、農作物を中心としたマーケットプレイス「食べチョク」を運営するビビッドガーデンなどが大きく躍進した。

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