ゼロイチラボ、モバイルアプリのフロントエンド開発支援SaaS「Ploxy」をβローンチ

SHARE:
「Ploxy」
Image credit: 01lab

ゼロイチラボは17日、フロントエンドの開発におけるルーチンワークを自動化する開発支援サービスし、アプリケーションの開発効率を向上させる開発支援 SaaS「Ploxy(プロキシ)」をβローンチした。同社は2018年10月、Web 開発や iOS アプリの開発経験を積んできた米田直人氏により創業。システム開発会社やフリーランスのエンジニア向けの業務効率化ツールとして Ploxy を開発している。

Web サービスなどに必要なバックエンドやインフラの構築・運用の自動化が進む中、フロントエンドの業務効率化は進んでいない。Ploxy を使えば、Figma などのデザインツールで作成されたデザインデータを URL 指定で読み込み、Web アプリやモバイルアプリに必要なコードに変換が可能だ。コードをそのままビルドしてアプリとして機能させることができる。

フロントエンド開発の効率化いう観点からは、ノーコード系のアプリ開発支援サービスもあるが、テンプレートやパーツを組み合わせて開発するため、エンジニアのコーディングによるカスタマイズができず、自由度が低い欠点があった。Ploxy では自由度を確保しつつ、デザイン→開発のフローが効率化されることで、デザインや機能改善などの一連手順において、デザイナーとエンジニアが並行して作業を進められるようになる。最終的には、DesignOps と DevOps のシームレスな連携を目指す。

オープンβ版でサポートするコードは、React/JavaScript、ReactNative/JavaScript、iOS/Swift。今後は、React/TypeScript、ReactNative/TypeScript、Flutter/Dart、Vue/JavaScript、Android/Kotlin にも対応させる予定だ。開発ロードマップによれば、モバイルアプリ特有のコンポーネントへの定義変換やデータフロー、アプリケーションのステートの編集などを可能にする機能を追加する予定だ。

ゼロイチラボはまた、シードラウンドでプライマルキャピタルから3,000万円を調達していたことを明らかにした。

この分野には、昨年シリーズ A ラウンドで1,000万米ドルを調達した Anima、先月シリーズ A ラウンドで2,200万米ドルを調達した Crowdbotics、フィラデルフィアを拠点とする CopyCat などがある。また、モバイルアプリのデザインツールの Figma は昨日、日本法人を設立し、今後数ヶ月中に日本語版をリリースする予定であることを発表した

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録