台湾政府、東京で台湾スタートアップと日本企業の協業を促すイベントを開催

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Image credit: Masaru Ikeda

台湾の行政院所属官庁の一つで、経済政策などを担う国家発展委員会のスタートアップ支援ブランド「Startup Island Taiwan」は、東京・六本木で台湾スタートアップと日本企業の事業共創、日本企業からの台湾スタートアップへの投資、日本スタートアップの台湾進出などを促すイベントを開催した。台湾からは、現地オプショナルツアー予約サイトの KKDay、ビッグデータ解析の Vpon、ハンドメイドマーケットプレイスの Pinkoi など、台湾国家発展委員会が支援する、ミドルからレイターステージのスタートアップ33社が参加した。

台湾のスタートアップエコシステムとは、民間レベルで日本のエコシステムとの連携や協業を促す動きはこれまでにもあるが、台湾政府の舵取りで今回ほど大々的な代表団の派遣及びイベントは、少なくとも数年ぶりのものとなる。イベントには、パートナーである JETRO(日本貿易振興機構)ほか、KKDay や Vpon に投資するクールジャパン機構(海外需要開拓支援機構)、台湾の政府系企業と日台ファンド「Golden Asia Fund」を運営する三菱 UFJ キャピタルなどから代表が招かれ挨拶した。

台湾国家発展委員会の副主任委員を務める Hsien-Kuey Kao(高仙桂)氏
Image credit: Masaru Ikeda

イベントの冒頭、国家発展委員会の副主任委員(日本の副大臣に相当)を務める Hsien-Kuey Kao(高仙桂)氏が基調講演し、台湾ではすでに「アジアシリコンバレー計画(亞洲・矽谷計画)」が始動しており、多くのインキュベータやスタートアップハブが存在するほか、世界経済フォーラムではスイス・ドイツ・アメリカと並び世界4大イノベーション地域に選ばれたことなどを強調した。また、このイベントのタグライン「Together, Go Big」に準え、「日本と台湾が力を合わせることで1+1=2以上になる」と述べ開会を祝した。

このイベントは、東京・六本木のアカデミーヒルズを中心に、7月5日と6日の2日間にわたって開催される。

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