本稿はBRIDGE Tokyoで配信したセッションの模様をお送りします。レポートまとめはこちらから
これからのテックトレンドを占う上で、重要になってくるキーワードのひとつ、それが「クリエイターエコノミー」です。YouTuberに代表されるMCN(マルチチャンネルネットワーク)の登場は、クリエイティブな活動をする人たちの新たなマーケットとして大きく広がりました。そして今、ここ1年ほどは世界でもその動きは加速しており、例えばソーシャルメディアTikTokが今年7月に発表したクリエイターファンドは10万再生以上のクリエイターに対して総額2億ドル(約220億円)の資金を用意し、そのパフォーマンス活動を支援しています。同様にYouTubeは「YouTube Short Fund(1億ドル・110億円)」を、Facebookは10億ドル(1100億円)をこれに投じるとしています。
さらにメタバースやNFTといったトレンドもこれを後押ししています。
仮想空間のコミュニケーションツールとして絶大な人気を誇る「VR Chat」ではアバターを作って稼ぐクリエイターが登場しており、ピクシブが運営する「pixivFANBOX」には3Dアバターの制作事例がずらりと並んでいたり、2017年に登場した「元祖」NFTコレクティブルのCrypto Punksは現在、OpenSeaで1億円近くの金額で取引がされている状況です。(Crypto PunksやBored Ape Yacht Clubの例はややバブルですが)
このような大きなモメンタムの中、国内でクリエイター支援を手掛けている一社がアルです。昨年、デジタルコンテンツのフリマサービスを立ち上げ、垂直立ち上げに成功しました。
- デジタルフリマ「elu」開始2カ月・5,000人が2,500万円売買の好発進、クリエイターエコノミーは新たな局面へ
- 00:00 Studio(フォーゼロ・スタジオ)が国産「次期」ソーシャルになるために必要なコト【古川健介氏・Clubhouse公開取材/500人参加】
- プロセスエコノミーと小さな経済の時代
代表の古川健介さん(けんすう)は学生時代からインターネットと共に生きてきた、言わばネットコンテンツのスペシャリストです。ここ10年もハウツー共有サイト「nanapi」を立ち上げ、KDDIグループ入りをするなど、起業家としての手腕も評価されています。最近では、クリエイターの過程(プロセス)に注目したプロセスエコノミーを提唱したり、Web3という新たなトレンドに対してクリエイターエコノミーがどうあるべきか、知見を深めているとも聞いています。
BRIDGE Tokyoではそんなけんすうをお招きし、eluの最近の状況やNFT(Web3)への対応など、最前線にいる彼の考え方をお聞きする予定です。ぜひライブセッションをお聞きいただければ。
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待