インドネシアの製造業DXハブ「Imajin」、プレシード資金を調達——日本進出で、自動車メーカーの顧客獲得視野

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imajin のメンバー。最右が共同創業者で CEO の Chendy Jaya 氏
Image credit: Imajin

製造業ハブスタートアップの Imajin が、プレシードラウンドで Init-6 から資金調達した。調達額は非開示。今回の資金調達は、市場拡大と新製品開発を通じて、製造業におけるデジタル化を加速させるために使用される予定だ。

DailySocial.id の取材に対し、Imajin 共同創業者で CEO の Chendy Jaya 氏は、現在 Init-6 が最初の資金調達段階で唯一の投資家であることを明らかにした。ただし、Global Fund もこの資金調達への参加に向けて準備している最中だ。

インドネシア国内では今後、Imajin がジャワ島とバタム島のいくつかの都市に進出する。さらに、Imajin は日本への進出も強く意識している。訪日した際の成果で、現地企業から積極的な反応があったようだ。

また、「見込み客が Imajin を採用してくれるよう働きかける、(日本の)現地担当者が必要のようだ」とも述べた。

Imajinは、製造業における需要と供給を結びつけるプラットフォームを提供するスタートアップだ。自らを製造業のハブと位置づけ、(1)製造業をつなぐプラットフォーム、(2)プロジェクトファイナンス、(3)原材料供給マーケットプレイスの3つのビジネスモデルを提供する。

2022年上半期を通して、Imajin は2年前と比較して約10倍の成長率で年間経常収益(ARR)契約を獲得したとJaya 氏は続けた。また、最近では東ジャワ州での展開を開始し、AI による 3D ファイルの検出や商品の価格帯を瞬時に判断する機能「Quick Note(編注:Quick Quote?)」をリリースしている。

Init-6 のベンチャーパートナー Rexi Christoper 氏は、自身の LinkedIn ページで、Imajin がインドネシアの製造業を革新する上で重要な役割を果たすと考えていると述べている。さらに、インドネシアの総 GDP の20%は製造業が占めると予測されている。新技術の採用により、その成長スピードはさらに速くなることが期待される。

Imajin は、この分野のノウハウを持つ創業者に支えられている。Imajin は、製造業のデジタル化を加速させ、インドネシアの産業をグローバル市場でより競争力のあるものにできると考えている。(Christoper 氏)

なお、Init-6 は、Bukalapak の共同創業者 Achmad Zaky 氏と Nugroho Herucahyono 氏によって、アーリーステージのスタートアップへの投資に重点を置いて設立された企業だ。直近では、エドテックプラットフォーム「Dibimbing」に資金を提供した。

製造業のデジタル化

Image credit: Imajin

公式声明にあるように、Imajin は自動車やその他の分野の総代理店(APTM)と密接に連携し、工業省と協力して国内製造業のデジタル化を加速している。

日本市場への参入を目指す Chendy は、「インドネシアの自動車産業は大きな可能性を秘めている」と語った。また、サーボブレーキ、ギアボックス、アクセルなど、自動車関連製品の高度な技術の一部は、現在も日本から輸入されている。在日インドネシア大使館とみずほ銀行の報告によると、輸入額は10億米ドルに達したという。

一方、インドネシア政府は、国産化率(TKDN)を35%以上、2026年までに80%まで引き上げるという規制を満たすため、特に電気自動車において、国内のデジタル化を積極的に推進している。

我々は、「信頼できるベンダーを手作業で探す」という、製造業でしばしば発生する典型的な問題を発見した。インドネシアの市場が他国と競争できるように、調達から生産までのプロセスをデジタル化したい」と語った。

現在、Imajin はインドネシアに400社以上の現地生産パートナー、日系企業を含む80社以上の顧客を有している。トムス、トヨタ自動車、三菱自動車など、多くの一流企業の顧客ニーズに応え、日本の製品規格に合致するよう、Imajin は努力している。

【via DailySocial】 @DailySocial

【原文】

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