
Image credit: Zaboon
海事産業に従事する船員の労働管理記録簿 SaaS「MARITIME 7」を開発・提供するザブーンは22日、プレシリーズ A ラウンドで1億6,000万円を調達したと発表した。このラウンドは DIMENSION がリードし、インキュベイトファンド、SMBC ベンチャーキャピタル、山口キャピタルと、名前非開示の個人投資家が参加した。これは、同社が MARITIME 7 を正式ローンチした昨年6月に明らかに知った調達(シードラウンドと推定、調達額は不明)に続くものだ。インキュベイトファンドはフォローオンでの参加。
ザブーンは2021年10月、B2B 営業や起業を経験後、家業の船舶管理会社で船舶管理責任者を約10年にわたり経験した戸高克也氏により創業。2022年4月に海上労働の改善を念頭に労働管理に係る船員法が改正されたのを受け、MARITIME 7 ではこれを網羅した労働管理記録にも対応した。項目別の労務記録は、スマホやタブレットからワンタップで登録できる。また、船員法は頻繁に変更されるが、法定基準に抵触した場合はアラートで知らせてくれる。中長期的には、海事産業全体をサポートするプラットフォームの構築を目指す。
MARITIME 7 は2022年6月にローンチ時を起点として、2022年12月までに採用した船舶の隻数が13倍に成長、全内航船舶(国内でのみ運航される船)の数%にまで達したという(日本内航海運組合総連合会によると、日本の全内航船舶は2022年3月現在5,136隻)。同社では今回調達した資金を使って、事業拡大や新規事業推進のため、エンジニアやセールス、カスタマーサクセス、コーポレートなど、幅広い職種で採用を強化する計画だ。ザブーンは、昨年開催の Incubate Camp 15th で総合順位3位を獲得している。
via PR TIMES
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