エンジニア薬剤師が手掛ける「薬局DX」プレカルレセコン/Monthly Pitch! スタートアップの扉

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プレカルの大須賀善揮さん

本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載。毎月第2水曜日に開催される Monthly Pitch へのピッチ登壇をご希望の起業家の方、オーディエンス参加をご希望の起業家の方の応募はこちらから

サービス概要:プレカルはこれまで、処方箋情報の自動入力サービス「プレカル」を運営してきました。これは薬局に持ち込まれた処方箋を自動入力するサービスです。

ところで、薬局はどこもレセコンと呼ばれる診療報酬明細書を作成するためのシステムを使っています。このレセコンをリプレイスすべく、プレカルはこれまで培ってきた知見を活かし、レセコンのクラウドサービス「プレカルレセコン」を開発しました。

薬局が現在使っているオンプレミスのレセコンからクラウドのプレカルレセコンに移行すれば、コストも低くなり、またオンプレ故の物理的な場所の制限からも解放されます。なお、プレカルレセコンは2023年5月にリリース予定です。

Monthly Pitch編集部はココに注目:薬剤師とエンジニアという稀有な経歴をもつプレカル代表の大須賀さん。両者のスキルを併せて薬局の課題解決に取り組んでいます。

プレカル社が最初に取り組んだのは、薬局の手間である処方箋入力の課題。これを「プレカル」で解決してきました。プレカルを利用する薬局は、患者から受け取った処方箋をプレカル側に送信します。プレカルは裏側で、オンライン事務員が処方箋情報を入力。薬局はその情報を薬局は受け取ることで、処方箋入力から解放される、という仕組みです。

ところで、プレカルにおけるオンライン事務員の処方箋情報入力のためのシステムは、クラウドレセコンと実質的に同様のシステムでした。そこでプレカルはこのシステムを顧客向けにカスタマイズし、「プレカルレセコン」として提供を開始すべく現在動いています。

既存のレセコンシステムは、ほとんどがオンプレミスで提供されてきました。プレカルレセコンはクラウドで提供することで、コスト面等の競争優位を保ち、市場席巻を狙います。またレセコンをクラウドすることで、他のシステムとの連携や、関連業務のDXも狙えるでしょう。クラウドレセコンを皮きりに、7兆円と言われる調剤報酬会計市場のクラウド化を、プレカルは狙います。

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